英語の読解、口頭表現に関するセミナー形式の講義であり、使用言語は英語である。 本講義は、以下の2つの基本事項をベースに進める。即ち、(1)すべての優秀な学術記事は一定のルールに従っており、それは学ぶことができる。(2)PTT、或はそれに類似した方法を用いた学術会議での発表は、論理的な手法に従っており、それは習得できる。 更に、それらのプレゼンのスライド構成は、多くの共通した表現上の誤りを含むことがあるが、それを認識すれば、その多くを避けることが可能である。
学生は、本講義受講前に有してた英語力、或は 課された試験や発表課題に対する語学スキルの適用方法に関する先入観を改めようとする意志に応じて、独自のペースで学習する。
以下が本講義の目的である。
(a) あらゆる学術分野の記事の要点を把握する時間を短縮する。
(b) 口頭発表に用いスライド内容の見やすさを向上させる。
(c) 一対一、或はグループ内での情報共有、交換を効率的におこなう能力をクラスメイト或はグループメンバーとの活動を通して向上させる。
本語義終了時には、以下のようスキルを身につける。
(a) 専門分野の有益な英語論文を容易に収集することができる.
(b) 研究の目的、成果を適切に適切に伝えることのできるPPT等のグラフィカルなプレゼンをデザイすることができる。
(c) 英語ネイティブ、ノンネイティブの発表者が混在する場において、質問をしたり情報を提供することができる。
英語読解力、英語発表力、情報交換、論理、グラフィックデザイン、コンテンツ照査、研究目的
専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
毎週のクラスへの出席が必須。 講義形式ではなく、ワークショップ形式で討論を継続的に行う。 講義履修者人数(通常は12~25名)に応じて、2、3週間毎に異なる記事やトピックを変更する。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | コース概要説明、参加学生の研究分野を含めた英語による自己紹介 | 英語で聞き、理解する能力 |
第2回 | ATC Iは、簡単な口頭発表から開始し、グラフィック、口頭表現スキルを徐々に向上させる。 | 論理的な思考と表現 |
第3回 | 全体の中での自己評価を含めた自己紹介の継続(ワークショップ形式) | 文法、区切り、論理的な接続 |
第4回 | 反復学習やスキルが向上した学生との比較による更なる改善 | 決まった規則が適用でき、Unders論理性と一貫性が第一であることの理解 |
第5回 | 詳細分析のための最初の研究論文の選択。アブストラクトの読解、図、解説図、表を含めて章ごとの要点のとりまとめ | 研究成果の公開における唯一不変の構成の理解 |
第6回 | ケーススタディー1:分析と討論、重要事項と付帯事項 | 対象技術論文が上記形式にどの程度従っているかの確認 |
第7回 | ケーススタディー1:専門分野と異なる論文をどの程度理解できるか?如何に効率的にスキャン的技法を適用できるか? | 対象論文の読解における効率的な時間と労力のかけ方 |
第8回 | ケーススタディー2: 上記2項目について徐々にスキルを向上させながら実施 | 同上 |
第9回 | 上記継続 | 同上 |
第10回 | ケーススタディー3:上記2項目についてスキル向上を自己分析しつつ行う(学生毎の英語力によって異なる) | 同上 |
第11回 | 上記継続 | 同上 |
第12回 | ケーススタディー4:習得しようとしてものが何であるかを十分理解した上で記2項目の実施 | 同上 |
第13回 | 典型例としては、アプローチの多様性、分析の高度化を求めて、より難解な学術論文に取り組む | |
第14回 | 上記学習プロセスにおいて、個々の学生毎に新たなスキルの習得とその強化を段階的に行う | |
第15回 | まとめと評価 | 共同作業 、タスク分担調査に基づいたグループワーク |
特定の教科書は用いない。教材は、学生が準備したPPT、学術論論文のコピー。ノートPC等、インターネットに接続可能な機器を 持参することを推奨。
5つの基本事項の質問を記載した用紙を配布。これに対してどのような専門分野であれ回答を導き、記憶にとどめるための正しく構成、記述された学術論文。
・自己学習を基礎としたクラス活動:70% (ここでは、絶対的な能力より、本講義での学生の取り組みとスキルの進捗度合を重視する。)
・マンツーマン討議、グループ討議における参加の積極性:30%
オープンマインドで学習や理解するということについて先入観に捕らわれずにチャレンジする気持ち
秋学期からの参加も歓迎だが、ATC IとACTIIは、実質通宇年の講義である。学生のスキルレベルは語学経験、研究経験によるが、両講義の目的、内容は同じである。