人は社会的生物であり、同時に空間的存在である。したがって、人類の歴史はまた、社会と空間の相互関係によって記述することができる。現代社会・現代都市を理解することを特に念頭に置き、社会と空間を同時に把握しその関係を追究するための思考技術を講義する。コミュニティ・デザイン特論と交替で隔年開講。
本講義を履修することによって、以下の能力を修得する。
1)社会と空間の理論的背景および歴史的展開を、理解し表現するようになる。
2)現代における社会と空間の関係が、都市空間に現れるプロセスを、理解し表現できるようにする。
社会空間、コミュニティ・デザイン、住民参加、都市デザイン
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
毎回の進め方:トピックに関する講義を45分程度行い、学生諸君のトピックに関する調査発表とディスカッションを45分程度行う。
8回の進め方:コミュニティ・デザインを理論的、歴史的に位置づけ、実際の職能を示し、これからの時代に必要となるコミュニティ・デザインの課題を論ずる。
講義形式の特徴:学生諸君の発表とディスカッションを、講義と組み合わせることで、主体的な思考を促す。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | オリエンテーション | 社会空間の関係の理論的位置づけを理解する。 |
第2回 | 社会空間論の試み 学術的成果の検討 | 社会空間に関する学術的蓄積と展開を、理解し表現できるようになる。 |
第3回 | 協働のデザイン 生活空間のありかた | コミュニティ・デザインの原則である協働が、人々の生活空間に及ぼす影響を、理解し表現できるようになる。 |
第4回 | 協働のデザイン 行政との言語の共有 | 人々の協働に不可欠な行政用語の生活空間への翻訳について、理解し表現できるようになる。 |
第5回 | 日本における住民参加の経緯 | 80年代以降の住民参加の歴史を、理解し表現できるようになる。 |
第6回 | 日本における住民参加の課題 | 社会的にも空間的にも範囲が限定される住民参加の課題とその克服について、理解し表現できるようになる。 |
第7回 | 社会空間論が示す都市デザイン | 社会―空間にまたがるデザイン、都市デザイン論が果たす役割を、理解し表現できるようになる。 |
第8回 | まとめ | 住民参加を通して都市デザインに現れるプロセスを、理解し表現できるようになる。 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
R.T.Hester/土肥真人「まちづくりの方法と技術―コミュニティ・デザイン・プライマー」現代企画室
必要に応じて、配布する。
調査発表を1回、レポートを計1回提出する。それぞれ、理解度(25点)、知識力(25点)、構成力(25点)、表現力(25点)を評価し、採点する。
事前に身につけているべき知識や技術はない。