自己の存在根拠としての場所に焦点をあて、その構造を、文学作品、絵画など具体的な表象の分析や、学生自身を対象とした思考実験や心理実験結果をとおして考察する。
1.自己と場所との本質的な関係について理解が深まる。
2.表象の意味とその分析手法について理解が深まる。
3.場所、故郷という観点から、空間設計、地域計画について批判的分析が可能になる。
場所、自己、部屋、空間、故郷
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
週1回8週にて実施。教科書を使用した一方向的な授業形式はとらず、予備知識のない状況で思考実験、心理実験を随時実施し、実験刺激と集計結果とをつき合わせてディスカッションする。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 場所論の概要 | 既往の様々な場所論を俯瞰し、問題点を整理 |
第2回 | 場所の表象 | 場所について思料する場合の方法論の理解 |
第3回 | 場所としての家 | 自邸の実現手段の考察 |
第4回 | 場所としての居室 | 文芸作家の記述, 画家の作品の分析 |
第5回 | 場所の拡張としての故郷 | 文芸作家の記述, 画家の作品の分析 |
第6回 | 場所の本質 | 場所の本質についての考察 |
第7回 | 場所論からみた街並景観論とその問題 | 街並景観論の批判的考察 |
第8回 | 総括とレポート課題提示 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
思考実験、心理実験を効果的に実施するために、予備知識を与える教科書は指定しない。
使用する資料は随時配布する。
思考実験、心理実験への参加 (30%)
レポート(70%)
風景論を合わせて受講することが望ましい。
saito.u.aa(at)m.titech.ac.jp
メールで事前予約のこと。
居室:西9号館501号室。