2023年度 地盤調査・施工学   Geotechnical Engineering in Practice

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開講元
土木・環境工学系
担当教員名
竹村 次朗  髙橋 章浩  澤田 茉伊  川越 健 
授業形態
講義    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火1-2(W5-107)  金1-2(W5-107)  
クラス
-
科目コード
CVE.C311
単位数
2
開講年度
2023年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2023年3月20日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

地盤は種々の地質学的プロセスを経て形成され、他の工学材料と異なり多種多様の性質を持った材料によって、しかも複雑な層構成からなる。しかも地球上のほぼすべての構造物は地盤上、或は地盤中築造される、現場ごとに異なる地質条件は、土木構造物の計画、設計、施工、維持管理において、必要不可欠な情報である。
本講義では、地盤情報、地盤特性取得のための地盤調査、その結果に基づいた各種地盤構造物の施工技術について、具体的な事例とともとに土質工学、地質工学の両面にわたり解説する。

到達目標

地盤とのかかわりの深い土木構造物の計画、設計、施工、維持管理において、必要となる地質情報、その取得のための地盤調査法、その結果の解釈に不可欠な地質工学の基礎知識について習得する。更に、地盤調査結果に基づいた各種地盤構造物の施工技術、或は防災、地盤環境技術について理解を深める。

キーワード

応用地質、地質図、地盤調査、地盤施工、トンネル、防災施設、ダム、地盤環境技術

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

 関連分野の知識、技術に関する講義を行い、授業の最後に簡単な小テストを実施する。
 地質、施工に関する現場見学を行い、理論と実際の関係についても学ぶ。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 概説、土木事業における地盤調査の役割 土木事業における地質情報の重要性の確認
第2回 地球観(系としての地球) 地球レベルでの地質学プロセスの理解
第3回 鉱物・岩石および地質作用 鉱物分類、岩石分類、地盤形成にかかわる地質作用の理解
第4回 地質構造と地質図の利用 種々の地質構造の特徴、地質図の判読と工学的利用法の理解
第5回 地形図の利用と読図 地質作用による地形形成、地形図の判読と工学的利用法を理解し、使うことができる
第6回 土質調査と地盤図 各種土質調査法、地盤図の判読法を理解し、それを用いた工学的分類が行える
第7回 地盤調査と基礎の施工 地質条件に応じた各種基礎工法の理解
第8回 現代につながる古代の土工技術 古い土工技術から土構造物の力学的視点を学び、現在と古代の技術のつながりを考える
第9回 地震防災の調査と対策 地震防災のための地盤調査と防災技術の理解
第10回 地盤環境技術 種々の地盤環境問題対策のための調査技術と施工技術の理解
第11回 地盤掘削の調査と施工 掘削技術とトンネル工法、その調査法の理解
第12回 ダム・斜面の調査と施工 ダム築造技術と必要地盤調査法の理解 斜面安定調査法と補強技術の理解
第13回 地質観察実習 地形図の判読実習と断層視察
第14回 施工現場見学 実際の地盤施工現場の視察と種々の施工技術の確認

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

特になし

参考書、講義資料等

講義資料はT2SCHOLAにアップロードする。必要に応じて授業時に印刷物も配布する。

成績評価の基準及び方法

小テスト (50%)、レポート (50%),

関連する科目

  • CVE.C201 : 土質力学第一
  • CVE.C202 : 土質力学第二
  • CVE.C401 : 地盤材料力学
  • CVE.C402 : 地盤安定特論
  • CVE.C432 : 岩盤工学
  • CVE.C403 : 地盤環境工学
  • CVE.C431 : 地盤工学における物理模型

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

地学、地質学に関する知識を有していることが望ましい。
土質力学、土質基礎工学に関する最低限の知識を有していることが望ましい。
インフラ建設、防災について興味を持っていることが望ましい。

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