2022年度 コンクリート構造   Structural Concrete

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開講元
土木・環境工学系
担当教員名
千々和 伸浩 
授業形態
講義    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月3-4(M111)  木3-4(M111)  
クラス
-
科目コード
CVE.E301
単位数
2
開講年度
2022年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2022年3月28日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義では,コンクリート橋など,土木構造物の中のコンクリート構造物を対象にして,その構成部材の曲げ挙動の基礎を習得する。また,脆性破壊防止の観点から,せん断破壊の基礎についても理解する。
具体的には,(1)鉄筋コンクリート部材の曲げひび割れ耐力,(2)鉄筋コンクリート部材の曲げならびに曲げ・軸力作用時の耐力,(3)鉄筋コンクリート部材の曲げひび割れ幅,(4)鉄筋コンクリート部材のせん断耐力,について,それぞれ算定できることを目標とする。
これらの内容は,コンクリート構造における基礎的な内容であるが,実務的にも必須の内容であって,各自が完全に理解して習得することを期待している。

到達目標

 本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1.鉄筋コンクリート部材の曲げひび割れ耐力を算定できる。
2.鉄筋コンクリート部材の曲げならびに曲げ・軸力作用時の耐力を算定できる。
3.鉄筋コンクリート部材の曲げひび割れ幅の計算手法を理解し,曲げひび割れ幅を算定できる。
4.鉄筋コンクリート部材のせん断耐力を算定できる。

キーワード

鉄筋コンクリート,曲げひび割れ,曲げ破壊,曲げと軸力,せん断破壊

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講義内容が習得できたことを確認するため,随時演習を行う。「曲げ」の講義が終了した段階で,その範囲で中間試験を行い,講義内容の習得の程度を確認する。期末試験は全範囲からの出題とする。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 コンクリート構造を支配する力学の基本3条件、コンクリート構造の応用としての世界のPC橋の紹介
第2回 鉄筋コンクリートはり部材のひび割れ発生から鉄筋の降伏
第3回 鉄筋コンクリートはり部材の鉄筋降伏と終局破壊
第4回 鉄筋コンクリートはり部材の曲げ耐力評価 演習1.曲げを受ける鉄筋コンクリート部材の曲げひび割れと破壊に関する演習.
第5回 軸力と曲げを受ける鉄筋コンクリート部材の性能、相互作用図
第6回 軸力と曲げを受ける鉄筋コンクリート部材の性能評価 演習2.曲げと軸力を受ける鉄筋コンクリート部材の破壊に関する演習.
第7回 曲げを受ける鉄筋コンクリート部材に関する基本的知識の確認 中間テスト.
第8回 鉄筋コンクリート部材の圧縮破壊とP-Δ効果
第9回 鉄筋コンクリート部材の曲げひび割れ幅と耐久性
第10回 鉄筋コンクリート部材の曲げひび割れ幅評価 演習3. 鉄筋コンクリート部材の曲げひび割れ幅の算定に関する演習.
第11回 せん断力を受ける鉄筋コンクリートはりの挙動
第12回 せん断力を受ける鉄筋コンクリートはりの挙動評価 演習4. せん断耐荷力の評価に関する演習.
第13回 鉄筋コンクリートはりの載荷試験
第14回 要求耐荷性能にあわせた鉄筋コンクリートはりの設計

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

講義で使用するPPTのコピーを配布する。

参考書、講義資料等

二羽淳一郎:『コンクリート構造の基礎』(改訂第2版),数理工学社,ISBN: 978-4-86481-052-4.

成績評価の基準及び方法

出席(10%), 中間テスト(40%),および期末テスト(50%)の総合評価とする。60点以上を合格とする。

関連する科目

  • CVE.A202 : 構造力学第一
  • CVE.E201 : コンクリート工学
  • CVE.N231 : コンクリート・地盤工学実験第一
  • CVE.N331 : コンクリート・地盤工学実験第二

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

構造力学第一とコンクリート工学を習得しておくことが望ましい。

その他

7回目に中間試験,15回目に期末試験を実施する。
関数電卓を用いるので準備すること(PCやスマートフォン等は不可)。

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