2021年度 熱環境の評価と設計   Evaluation and Design of Thermal Environment

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開講元
建築学コース
担当教員名
淺輪 貴史 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
木3-4  
クラス
-
科目コード
ARC.E425
単位数
1
開講年度
2021年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2021年3月19日
講義資料更新日
-
使用言語
英語
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講義の概要とねらい

我が国の多くの地域では,暑い夏と寒い冬,そして快適な中間期を有しており,快適な建築空間を創出するうえでは,立地・気候特性とともに建築の熱環境を適切に評価し,設計に反映させてゆくことが重要です。そこで本講義では,建築性能や建築空間の熱環境評価において考慮すべき事項について、立地・気候特性を踏まえて解説したうえで,建築伝熱と熱環境シミュレーション,熱的快適性,パッシブシステム,建築緑化とその効果,熱環境の設計方法と具体的事例について講述します。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1)建築空間の熱環境を形成する建築性能や伝熱現象、立地・気候特性ついて理解する。
2)数値シミュレーション技術により建築熱環境を評価する手法を習得する。
3)人間の熱的快適性について学び,建築緑化やパッシブシステムを導入することで快適な建築熱環境を設計する方法を理解する。

キーワード

熱環境、パッシブシステム、建築環境、伝熱、シミュレーション、緑化、熱的快適性

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

担当教員が持参する講義資料をもとに講義を進めます。4回目の講義の後半で、演習問題に取り組んでもらいます。また、全講義の最後に、レポートを課しますので、所定の期日までにレポートを提出してもらいます。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 建築環境をとりまく社会状況、省エネルギー 建築の熱環境を理解する上で重要となる、建築環境をとりまく社会状況と省エネルギーの動向を理解する
第2回 建築伝熱、及び熱的快適性 伝導、対流、放射による建築伝熱、及び人体の熱収支や熱的快適性について理解する
第3回 パッシブシステム(建築の外皮と窓の性能) パッシブシステムにとって重要である建築外皮や窓システムの熱的性能について理解する
第4回 パッシブシステム(自然換気と通風) パッシブシステムにとって重要である自然換気と通風の特性を理解する
第5回 熱環境シミュレーション 伝熱の理論式を用いた建築熱環境シミュレーションの基礎を習得する 前半の講義内容に対しての演習問題
第6回 建築の立地気候特性 建築緑化とその効果 建築のパッシブデザインを実現する上で不可欠である、その場の立地気候特性を読み取る方法を理解する
第7回 建築緑化とその効果 建築緑化の種類と基礎を学び、緑化による熱環境緩和効果を理解する
第8回 熱環境の設計 快適な熱環境を形成する建築設計の方法を理解する

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

特になし

参考書、講義資料等

特になし

成績評価の基準及び方法

建築空間の熱環境,建築伝熱,熱環境シミュレーション,熱的快適性,パッシブシステムと建築緑化,熱環境の設計について理解度を評価する。授業への参加と貢献度(40点)演習(20点)とレポート(40点)で成績を評価する。

関連する科目

  • UDE.E404 : 熱環境工学基礎
  • UDE.E505 : 熱環境工学応用

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし

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