2021年度 建築構想設計特論   Theory of Architectural Design II

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開講元
建築学コース
担当教員名
奥山 信一  塩崎 太伸 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
集中講義等 (緑が丘1号館3階会議室およびM011講義棟)  
クラス
-
科目コード
ARC.D446
単位数
2
開講年度
2021年度
開講クォーター
3-4Q
シラバス更新日
2021年3月19日
講義資料更新日
-
使用言語
英語
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講義の概要とねらい

第二次大戦後の日本の現代建築における設計理論を、社会的な時代背景との関連から講述する。

具体的には、戦後の小住宅の黄金時代、都市プロジェクト全盛の時代、建築の固有性・自律性が獲得された時代、ポストモダニズムの時代、といった各時代ごとの状況論と建築論との相関性を説くと同時に、各時代を代表する建築家の設計理論の社会的ストラテジーの意味を捉えることをねらいとする。

到達目標

講義の第一回目で、履修者各自の建築論的テーマを明文化させ、教員とのディスカッションを通してそれぞれのテーマの方向性を確認し、一連の講義の聴講を通して各自の方向性を発展させ、最終的に各自のテーマに沿ったレポートを作成させる。それらを通して、近視眼的かつ状況追認的な設計の方法ではなく、時代を透徹しうる設計思想の重要性を認識させることが目標となる。

キーワード

建築意匠、建築論、建築家、社会的ストラテジー

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

初回の授業で履修者に各自の建築的テーマを明文化させ、それをもとにディスカッションを行う。その後に戦後日本の建築家の設計論を後述することを通して、現代の建築論に関する認識を深めさせる。最終的に当初に設定したテーマをもとにレポートの執筆を課す。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 ガイダンス、および履修者各自の建築論的テーマの提出 建築論的テーマの提出(400字以内)
第2回 建築論的テーマに関する履修者の発表とディスカッション(A班)履修者を4班に分けて行う 自身のテーマ発表とディスカッションへの参加
第3回 建築論的テーマに関する履修者の発表とディスカッション(B班)履修者を4班に分けて行う 自身のテーマ発表とディスカッションへの参加
第4回 建築論的テーマに関する履修者の発表とディスカッション(C班)履修者を4班に分けて行う 自身のテーマ発表とディスカッションへの参加
第5回 建築論的テーマに関する履修者の発表とディスカッション(D班)履修者を4班に分けて行う 自身のテーマ発表とディスカッションへの参加
第6回 建築の社会性の意味 都市的・社会的な建築の成立条件への洞察
第7回 建築に流れる時間の意味 建築の歴史的意義の把握と、建築の行く末への洞察
第8回 戦後小住宅の時代①(1950年代前半) 第二次大戦後の日本の状況論の把握(復興期)
第9回 戦後小住宅の時代②(1950年代後半) 第二次大戦後の日本の状況論の把握(復興期)
第10回 都市プロジェクトの時代①(1960年代前半) 第二次大戦後の日本の状況論の把握(高度経済成長期)
第11回 都市プロジェクトの時代②(1960年代後半) 第二次大戦後の日本の状況論の把握(高度経済成長期)
第12回 建築の固有性・自律性獲得の時代①(1970年代前半) 第二次大戦後の日本の状況論の把握(文化的成熟期)
第13回 建築の固有性・自律性獲得の時代②(1970年代後半) 第二次大戦後の日本の状況論の把握(文化的成熟期)
第14回 ポストモダニズムの時代①(1980年代前半) 第二次大戦後の日本の状況論の把握(消費社会論)
第15回 ポストモダニズムの時代②(1980年代後半) 第二次大戦後の日本の状況論の把握(消費社会論)

教科書

特になし

参考書、講義資料等

『建築論事典』:日本建築学会編、彰国社
『アフォリズム・篠原一男の空間言説』:篠原一男監修、奥山信一編集、鹿島出版会

成績評価の基準及び方法

授業での参加状況(発言内容と積極性)および最終レポートの内容。最初のテーマ設定から最終レポートまでの思考の発展のプロセスを重視する。

関連する科目

  • ARC.D421 : 建築意匠設計第一
  • ARC.D422 : 建築意匠設計第二
  • ARC.D423 : 建築意匠設計第三

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし

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