2018年度 鉄骨構造特論   Steel Structure

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開講元
建築学コース
担当教員名
五十嵐 規矩夫 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火1-2(M112)  金1-2(M112)  
クラス
-
科目コード
ARC.S402
単位数
2
開講年度
2018年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2018年3月20日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

鉄骨部材及び鉄骨骨組を設計する上で需要な安定問題を中心とした講義を行う.各回において,重要な構造要素ごとの安定性について論じるととともに,設計基規準,指針と関連についても講述する.
その中で,高度な建築構造設計を行う際に考えるべき座屈不安定問題の解法,設計法を習得することをねらいとする.また,外部からゲストスピーカーを呼び,鉄骨構造に関する最近の話題を理解する.

到達目標

 建築鉄骨構造を設計する上で必要な安定問題に関する基本から応用を習得するとともに,国内外の設計基準のもととなっている考え方を理解した上で,鉄骨部材及び鉄骨骨組の高度な座屈設計が行えることを到達目評とする.講義の最終回では,まとめ,演習を行うことにより理解度を確認するとともにレポート課題をまとめることとができるようになる.

キーワード

建築構造,鉄骨構造,安定性

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

鉄骨構造の安定性に関する事項につき,1テーマを1回の講義で扱う.その中で,最近の鉄骨構造に関わる話題提供をゲストスピーカーから得る機会を1回設ける.最後は,グループワークを含めた演習を行い,レポート提出を持って成績評価を行う.

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 鉄骨構造の安定性に関する概説 鉄骨構造の安定性に関する基本事項を説明できる.
第2回 柱の弾性座屈問題の基本 柱の座屈耐力を算定できる.
第3回 エネルギー法による柱の弾性座屈問題解法 エネルギー法の考え方を説明でき,それを用いた柱の座屈問題を解答できる.
第4回 柱の弾性座屈後挙動 柱の座屈後挙動を追跡するための基本事項を説明でき,座屈後耐力と変形を関係づけられる.
第5回 柱の非弾性座屈挙動 柱の非弾性座屈に関する歴史的背景を説明できるとともに,各理論の違いを把握し,非弾性座屈耐力を算定できる.
第6回 骨組の安定問題 骨組内柱の座屈耐力に及ぼす影響因子について説明でき,骨組の安定性評価を行える.
第7回 部材のねじれ,横座屈挙動 部材のねじれ挙動を説明でき,梁の横座屈耐力を求められる.
第8回 梁の横補剛条件と塑性変形能力 梁の横座屈補剛条件と塑性変形能力の関係について説明できる.
第9回 梁柱部材の座屈挙動 柱梁部材が不安定となる要因を説明できる.
第10回 板の釣合方程式と弾性座屈問題の基本 板の弾性座屈耐力の解法について説明できる.
第11回 エネルギー法による板の弾性座屈問題解法 エネルギー法を用いて基本的な板の弾性座屈耐力を算定できる.
第12回 薄板の座屈後挙動及び耐力 薄板特有の座屈後挙動について説明できる.
第13回 鉄骨部材構成板要素の幅厚比制限と塑性変形能力 部材を構成する板要素と部材の耐力,塑性変形能力の関係および幅厚比制限値について説明できる.
第14回 ゲストスピーカーによる鉄骨構造に関わる最近の話題提供 実務における鉄骨構造に関する話題について議論できる.
第15回 講義のまとめと簡単な演習 これまでの学びの成果を具現化することができる.

教科書

特になし

参考書、講義資料等

参考書については,第1回目の授業の際に紹介する.
講義資料は必要に応じ,その都度配布予定

成績評価の基準及び方法

最後の演習課題に対する解決能力と講義終了後のレポートによる理解度の評価による.

関連する科目

  • ARC.S301 : 建築構造設計第一
  • ARC.S306 : 建築構造力学第三

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修の条件を設けない.

その他

 

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