毎年異なるテーマを都市と建築の境界領域に設定し、フィールドワーク、文献調査、事例調査、統計、インタビューなどを通して、当該テーマを多角的に分析し、その内容を空間の問題として検討する。各学生は自らの興味に従ってテーマを堀下げた調査結果を授業の度にプレゼンテーションし、多様なフィードバックを教員、学生から受け取る。これを数回繰り返し、最終的には授業全体として一つのブックレットにまとめる。毎回の授業は書籍の編集会議のようであり、授業全体が一つのアーバンシンクタンクとなっていく。
以上のプロセスを通して、建築の側から都市空間に介入、改善する戦略を立て、これを建築的な手法を用いたビジュアルと建築的な批評言語を用いて表現することをねらいとする。
本講義を履修することによって以下の修得を目指す。
1)建築のデザインを都市空間などのより広範な文脈の中に位置づけるための歴史的パースペクティブの獲得
2)社会的な議論を組み立てる論理の構築
3)都市と建築を架橋しうる建築の批評言語の構築と実践
建築デザイン、都市空間、現代社会、批評言語
✔ 専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
各学生は自らの興味に従ってテーマを堀下げた調査結果を授業の度にプレゼンテーションし、多様なフィードバックを教員、学生から受け取る。これを数回繰り返し、最終的には授業全体として一つのブックレットにまとめる。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | テーマ発表 | なし |
第2回 | 学生の持ち寄ったリサーチの方針をまとめ複数のワーキンググループ(WGR)を編成 | なし |
第3回 | 文献調査報告 | なし |
第4回 | 事例調査報告 | なし |
第5回 | 統計調査報告 | なし |
第6回 | 聞き取り調査報告 | なし |
第7回 | フィールドワーク報告 | なし |
第8回 | アクターネットワークセオリーなどを用いた批評言語の構築 | なし |
第9回 | 学生の持ち寄った都市空間への介入戦略をまとめ、ワーキンググループ(WGS)を再編成 | なし |
第10回 | 介入戦略の空間化 | なし |
第11回 | 介入戦略の空間化に伴う問題のフィードバック | なし |
第12回 | 介入戦略のプロトコルの整理 | なし |
第13回 | リサーチと戦略をあわせたブックデザインの発表 | なし |
第14回 | リサーチと戦略をあわせたブックデザインの発表を踏まえたフィードバック作業 | なし |
第15回 | 最終発表会、講評会 | なし |
指定なし
塚本由晴ほか 『メイド・イン・トーキョー』 鹿島出版会, ISBN-13 : 978-4306044210
塚本由晴ほか 『コモナリティーズ -ふるまいの生産-』 LIXIL出版, ISBN-13 : 978-4864800099
アトリエ・ワン 『図解 アトリエ・ワン』 TOTO出版 ISBN-13 : 978-4-88706-278-8
アトリエ・ワン 『図解2 アトリエ・ワン』 TOTO出版 ISBN-13 : 978-4-88706-340-2
東京工業大学建築学科塚本研究室 『ペット・アーキテクチャー・ガイドブック』 ワールドフォトプレス, ISBN-13 : 978-4846523275
東京工業大学塚本由晴研究室 『Windowscape 窓のふるまい学』 フィルムアート社, ISBN-13 : 978-4845910588
東京工業大学塚本由春研究室 『Windowscape2 窓と街並の系譜学』 フィルムアート社, ISBN-13: 978-4306070899
毎回の授業における貢献と、最終成果物による。
建築空間設計特別演習(ARC.D424)を履修済みであること