本講義「環境交通工学」では、都市や地域の環境に関わる交通の課題の中で、特に工学的な研究課題を取り上げて講義する。特に、1)交通マイクロシミュレーションによる大気環境の改善方策、2)自転車,歩行者,パラトランジット等の低速交通モードの走行環境の改善、3)開発途上国の都市交通環境と公共交通の運用方策、4)航空管制システムと空港周辺環境、5)地下高速道路における走行環境、6)鉄道交通システムの発展等、事例は幅広く交通工学の全般に及ぶ。
本講義では、環境改善に資する交通工学上の課題解決に役立つ研究の展開過程を学習させ、環境交通工学の実践的な研究を理解させるとともに、今後、自らの研究に着手しそれを進捗させる際に、参考となる考え方のヒントを与えることをねらいとしている。
本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1)環境交通工学の対象とする、道路、鉄道、航空、空港、自転車、パラトランジットなどの様々な交通システムに関わる環境問題を広く理解することができる。
2)環境交通工学に関わる研究の進展について、具体的な展開の道筋を理解することで、各自の研究の動機づけを行うことができる。
3)環境交通工学で利用されるマイクロシミュレーションやドライビングシミュレーションなどの分析ツールについて概要を説明することができる。
交通工学、都市環境、マイクロシミュレーション、ドライビングシミュレーション、サイクルシミュレーション、道路空間設計、航空交通システム、
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
毎回の講義の初めに講義の要点を示す。講義の最中に必要に応じて討論を行う。講義を参考に各自研究課題を設定し、最終回で発表する。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 講義の進め方と概要 | ETEで対象とする範囲の確認 |
第2回 | 道路交通工学とマイクロシミュレーション研究 | |
第3回 | 道路交通安全とドライビングシミュレータ研究 | |
第4回 | 自転車交通の研究と自転車シミュレータ開発、道路空間設計 | |
第5回 | 航空交通管制システムと空港工学 | |
第6回 | 都市間と都市の鉄道システム | |
第7回 | 開発途上国の交通システム研究 | |
第8回 | 研究計画に関する発表・討議 |
特になし
特になし
講義中の提出課題、討議(30%)
最終レポート、発表(70%)
特になし
特になし