建築を含む人間活動の場としての人間-環境系では、人間活動による文化的環境と物理的環境を包括的に捉え、適切な環境デザインを行うことが必要とされる。本講義では人間活動と環境デザインの関係を中心として、人間-環境系研究の実践的な環境デザインへの展開について、各方面の実務家による実例をまじえた講義により多角的に理解する。
本講義を通して学生は、環境行動論の概念に基づき、建築を中心とする環境のデザインプロセスの現在の潮流を理解するとともに、環境デザインを実践する基礎的能力・態度を身につけることを目標とし、具体的には以下の能力の獲得を到達目標とする。
①対象とする環境デザインの基礎的知見を発見する分析力
②基礎的知見に基づき実践的な環境デザインを行う能力
③環境デザインの適切なプロセスを検討する能力
環境デザイン、環境行動、デザインプロセス、地域、場所
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
全8回を通して、実務研究者による6回の講義を行い、並行して学生自身が現代社会における人間環境デザインに関する研究課題の発見を行う。本講義での定義された課題について「人間環境デザイン研究の実践2」において、継続してグループワークをおこなう。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | イントロダクション:人間環境デザインの様々な分野 | |
第2回 | ディテールデザインとディテールデベロップメント | |
第3回 | 設計におけるティームデザインの実態 | 各回の個別レポート/課題探求 |
第4回 | 人間のための都市・建築空間のデザイン | 各回の個別レポート/課題探求 |
第5回 | スペースシンタックスの実践 | 各回の個別レポート/課題探求 |
第6回 | 都市生活者が感じる地域・場の魅力1 | 各回の個別レポート/課題探求 |
第7回 | 都市生活者が感じる地域・場の魅力2 | 各回の個別レポート/課題探求 |
第8回 | 現代社会の人間環境デザイン研究の実践に関する課題についての発表 | 各回の個別レポート/課題探求/発表及び討議 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
講義資料など:OCWで公開、および授業で配布する。
講義資料など:OCWで公開、および授業で配布する。
各回に関する授業レポート(40%)及び、課題発見に関する発表(60%)により評価する。
特になし
nasu.s.aa[at]m.titech.ac.jp
那須:毎週水曜日の授業後
非常勤教員:授業終了後に個別に対応する。