2021年度 持続可能な都市環境特論第二   Sustainable Built Environment II

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開講元
都市・環境学コース
担当教員名
小林 秀樹  鈴木 敦士 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
木3-4  
クラス
-
科目コード
UDE.P405
単位数
1
開講年度
2021年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2021年3月19日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

持続可能な都市環境の施策を考える上では、都市の基盤となる地理情報や気候・気象情報の把握が重要である。また、都市の環境は郊外の農地や森林と密接に関係しており、郊外の環境にも目を向ける必要がある。この講義では、都市や郊外の環境を把握するための空間基盤情報や日射環境などの気象の基礎について説明する。さらに、都市環境をモニタリングする手法としてリモートセンシング技術による土地被覆の把握や都市の街路樹などの三次元情報の取得について説明する。
また、都市環境を持続可能なものにする重要な要素の一つとしてエネルギーがある。昨今、エネルギー利用における地球温暖化対策や省エネルギーを目的として、建物や地域の”スマート化”を推進する動きが見られる。一方で、地球温暖化や省エネルギーを正しく理解するためには、都市環境におけるエネルギー利用の側面からのみでは必ずしも十分ではない。エネルギーの供給から、最終消費に至るまでの全体像を理解することが重要となる。本講義の後半では、エネルギーの需要と供給を表すエネルギーバランスの基本的な見方を示したうえで、現在の省エネルギーやスマート化の技術や政策、将来に向けた技術開発の動向などを紹介する。そのうえで、持続可能な都市環境において最適なエネルギー需要を考察する軸を自ら整理し、都市環境とエネルギーの関係をより大きな視点で議論できるようになることを目標とする。

到達目標

1-1)都市環境を把握するための地理空間情報や気象環境について理解できる。
1-2) リモートセンシング技術による都市と郊外の広域モニタリングの原理と応用事例について理解する。
2-1)エネルギーバランスについて理解する。
2-2)エネルギー供給の全体像を理解する。
2-3)エネルギーに関連する課題について、自らの考えを構築する。

キーワード

リモートセンシング、GIS、微気象、微気候
エネルギーバランス、一次エネルギー供給、最終エネルギー消費、エネルギー転換

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

担当教員が準備する講義資料をもとに授業を進めます。計算課題に取り組んでもらう場合があるため、電卓や計算機機能のあるスマホ等を持参して下さい。教員が、レポート課題を提示します。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 都市環境把握のための空間基盤情報の基礎  -地理情報システムの基礎について 地理情報の座標系の定義確認、地図投影法の理解、空間情報の定義法の理解
第2回 都市環境把握のための微気象・微気候の基礎  -日射環境や放射収支・熱収支について 微気象を記述する物理法則の理解
第3回 都市とその周辺の環境モニタリング(1)  -リモートセンシングの基礎 リモートセンシングの原理の理解
第4回 都市とその周辺の環境モニタリング(2)  -土地被覆の把握とレーザースキャナー観測 リモートセンシングによる土地被覆分類法や三次元情報の抽出法の理解
第5回 エネルギーバランスの読み方 エネルギーバランスの読み方とエネルギー効率を理解する。
第6回 エネルギーの使われ方 セクターごとのエネルギー需要の構造および需要側でできる効率向上について理解する。
第7回 エネルギーの作られ方・運ばれ方 一次エネルギー供給とエネルギー転換を理解し、関連する課題について議論する。
第8回 最近のエネルギー技術動向 近年のスマート化技術動向を概観し、持続可能な都市環境にとって重要な視点について議論する。

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

特になし

参考書、講義資料等

特になし

成績評価の基準及び方法

持続可能な都市環境構築とリモートセンシング・GISなどに関するレポート(50点)
持続可能な都市環境構築とエネルギー需要に関するレポート (50点)

関連する科目

  • 特になし

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特になし

その他

特になし

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