本講義「地域の計画づくりとプロセスの理論」では,地域計画や交通計画を対象に、空間計画と社会基盤計画の体系と計画づくりのプロセスについて総合的に学習する。具体的には、1)わが国と欧米の計画理念と計画体系、2)計画プロセスの基本的考え方、手続きの法律や制度、3)市民参画プロセスの考え方、実践事例、4)社会基盤整備の歴史的経緯と将来、5)交通ネットワークとインフラストラクチャ計画(道路、自転車、LAMAT、鉄道、航空)を学習する。
本講義では、近年重要性を増している市民や住民の参加を前提とする計画づくりの運営のありかたを詳細に論じ、計画検討の早い段階から適切な手続きを進めることで、地域の紛争を未然に防ぐことや地域の協働の取組みで公共に対する意識を高めることなど、公共の計画づくりが社会にとって重要なことを理解させることをねらいとする。
本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1)我が国の国内の計画制度,欧米の幾つかの国の計画制度について基本的な考え方、考え方の相違等を理解することができる。
2)計画策定プロセスや住民参加、パブリックインボルブメントの考え方を、それらの理論と実践に対する理解に基づき概ね説明できる。
3)道路、鉄道、航空交通などを計画する際の幾つかの条件について理解を深めることができる。
地域計画、都市計画、交通計画、計画体系、計画プロセス、コミュニケーションプロセス、住民参加、市民参画、
✔ 専門力 | 教養力 | ✔ コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
講義資料をウエブから事前にダウンロードして予習をすること。計画の実践事例等の調査を行い、諸外国の計画体系や計画プロセスに関するプレゼンを行う。また、講義の後半では通常はグループに分かれて計画プロセスのデザインを行い発表するが、今年はおそらく個人ごとに地域や交通の分野の計画提案を行ってもらう。講義中には必要に応じて課題を出す。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 講義概要、協働型計画づくりの再デザイン | 特になし |
第2回 | わが国の地域と都市の計画の体系 | |
第3回 | 欧米等の地域計画の体系と実践 | |
第4回 | 計画理論とその歴史的な展開 | |
第5回 | 計画プロセスの理論 | |
第6回 | 計画の実践:災害復興計画の事例 | |
第7回 | 計画策定プロセスの課題演習(発表) | |
第8回 | 社会基盤整備のより良い環境への適合 | |
第9回 | 道路交通と道路空間のデザイン | |
第10回 | 自転車交通の活用推進と計画 | |
第11回 | 地域に適応し改変され発達した交通 | |
第12回 | 都市鉄道のシステムと計画 | |
第13回 | 空港と航空交通の計画 | |
第14回 | 計画の提案 (発表) |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
特になし
特になし
個人レポート50%,個人(グループ)演習20%,個人(グループ)発表30%
特になし
tyai[at]enveng.titech.ac.jp
特になし