近年、大気事象での不安定性が顕著になると、強風・突風、集中豪雨などの極端事象を頻発し、社会インフラ・ライフラインなどの安全許容限界超過による破壊から施設の機能喪失をまねき、連鎖的に環境危機の問題も引き起こす可能性がある。本講義では、都市域を中心に発生する甚大あるいは局所的災害に対する社会の脆弱性を認識しながら、流体力学的なアプローチから大気不安定現象を取扱い、大気の極端気象への都市の脆弱性に対し、安全性を確保する道筋を理解する。
本講義では、観測技術および解析技術を活用して、不安定大気の自然外乱に対する都市の被災実態を解明し、災害リスクの軽減に資する評価技術を習得する。また、大気局所循環に伴う深刻な災害を回避する具体策、あるいは災害に強い都市形態でありながら快適環境を維持する方法を把握する。
大気流れ、極端気象、強風、突風、集中豪雨、猛暑、都市災害
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
ハンドアウト資料で講義
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 大気流れの物理機構 | 大気流れの物理機構に関して基本的特性を理解する |
第2回 | 極端気象の実態 | 極端気象の実態を把握する |
第3回 | 強風・突風事象と社会への影響 | 強風・突風事象を理解し、社会への影響を把握する |
第4回 | 集中豪雨と社会的インパクト | 集中豪雨の機構を理解し、社会へのインパクトを把握する |
第5回 | 猛暑の実態と人間生活への影響 | 猛暑の実態を理解し、人間生活への影響を把握する |
第6回 | 大気現象の予測法 | 大気現象の予測法を習得する |
第7回 | 大気に関する都市災害の実態把握 | 大気に関する都市災害の実態を把握する |
第8回 | 大気に対する都市の脆弱性評価と安全性の確保 | 大気に対する都市の脆弱性を理解し、安全性を確保する方法を考える |
特になし
特になし
レポートで成績評価
都市大気環境論基礎を履修しておくこと