本講義は、都市景観を理解し、計画していくうえで必要な都市景観の成り立ちおよび、街並みではない都市の構成要素を扱う。ただし、講師による一方的な解説は行わない。都市景観を整えることは目的ではなく良好な都市の実現の手段である。都市そのものが縮退していく現状を踏まえると、都市景観のあり方も新たにとらえなおす必要がある。講師による情報提供に加え、適宜ディスカッションを入れることで、自ら考え、他者と意見を交換し、これからの都市景観のありかたを主体的に考えていくことができるようになるだろう。
本講義のねらいは、ふたつある。ひとつは、都市景観の成り立ちと意味についての知識を身につけること。もうひとつは、街並みのコントロール以外の都市景観に影響を及ぼす事象についての知識を身につけること。こうした知識を背景に、都市の機能と景観のバランスをとりながら景観について考える基礎的知識が身に着くと考える。
本講義を履修することによって以下の能力を習得する。
1) 都市景観の成り立ちについての知識を身につけ、都市景観の意味を説明することができる。
2) 街並みコントロール以外の都市景観の要素についての知識を身につけ、機能と景観のバランスについて説明することができる。
都市景観
都市景観の成り立ち
土木構造物
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
本講義のねらいに即して、前半、後半にわけ、それぞれにテーマを設定して授業を進めます。最初と最後にディスカッションを行います。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | ガイダンス | 都市景観に関する興味をもつ |
第2回 | 都市景観について考える | 都市景観について批判的な視点を持つ |
第3回 | 都市景観の成り立ち(地域の環境と景観) | 都市景観の生まれた必然性について理解する |
第4回 | 都市景観の成り立ち(防災と景観) | 都市の機能と景観の関係について考える |
第5回 | 都市景観と土木構造物、歴史的構造物 | 街並み以外の都市景観について理解する |
第6回 | 都市景観とにぎわい | 人のつくる都市景観について考える |
第7回 | 良好な都市景観のあり方についてディスカッション | 新しい社会に向けた都市景観の役割について考える |
第8回 | 総評 | 政策的な視点で今後の都市景観について考える |
特に設けない。授業中に適宜資料を配布する。
特に設けない。授業中に適宜資料を配布する。
課題提出80%、ディスカッションでの発言20%
都市景観に関する基礎的な知識
sanada.j.aa[at]m.titech.ac.jp