建築環境及び設備に関して,その計画・設計が適切であるか,維持管理されているかを把握するためには,環境を計測することが重要となる。
本講義では,建築環境における空気,熱,水,光,音環境要素を計測する技術の習得と,実験を通して研究させる。内容項目として、気流分布、室内空気清浄、大気汚染、水質、排水の圧力・流量、熱コンダクタンス、日射、照明などである。
本講義においては,建築環境工学及び建築設備の知識を元に,各種環境要素の計測技術を習得し,実際に計測装置を用いて,建築環境の測定を行うことができるようになる。更に各自が課題を設定し,実験を通じて建築内の環境に関して研究を行う。
建築環境工学,計測技術,維持管理
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
各項目の前半では知識の習得を行う。後半には各課題に対して各自がテーマを決め,実験を行い,レポート作成,発表,討論を行う。
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 概要説明 | 建築における環境計測の目的を理解できるようにする。 |
第2回 | 履修者の課題設定 | 各自の環境計測に関する課題を設定する。 |
第3回 | 環境要素の基本的な計測手法(空気) | 空気の測定手法について説明できる。 |
第4回 | 環境要素の基本的な計測手法(熱) | 熱環境の測定手法について説明できる。 |
第5回 | 環境要素の基本的な計測手法(水) | 水質の測定手法について説明できる。 |
第6回 | 環境要素の基本的な計測手法(光) | 光環境の測定手法について説明できる。 |
第7回 | 環境要素の基本的な計測手法(音) | 音環境の測定手法について説明できる。 |
第8回 | 実験計画の作成 | 各自設定した実験の計画を作成する。 |
第9回 | 予備実験の実施 | 予備実験の実施を行う。 |
第10回 | 予備実験の結果に関する発表と討論 | 予備実験の結果の発表及び討論を行う。 |
第11回 | 実験計画の修正 | 予備実験から得られたものから,実験の計画の修正を行う。 |
第12回 | 本実験の実施 | 計画に沿って,本実験の実施を行う。 |
第13回 | 本実験の結果に関する発表と討論 | 本実験の結果の発表及び討論を行う。 |
第14回 | 追加実験の実施,最終レポートの作成 | 本実験の結果より,追実験を実施し,検討を重ねる。最終レポートを作成する。 |
特になし
特になし
レポート発表
建築環境設備学(環境工学)・(建築設備)・(応用)及び建築学実験第一,建築学実験第二,すべての単位を取得し,学士論文において建築環境工学・建築設備に関する内容の研究を行うものが望ましい。