2019年度 住環境計画   Urban Housing and Residential Improvement

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開講元
建築学系
担当教員名
真野 洋介 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
木5-8(M111)  
クラス
-
科目コード
ARC.P303
単位数
2
開講年度
2019年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2019年4月2日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義では都市居住の問題を取り上げ、日本固有の密集市街地における住環境改善の基本を学ぶ。最初に、19世紀以降発生した住宅問題を整理し、モデル・コミュニティや住宅法など、これに対する具体的なアプローチを解説する。次に、田園都市と田園郊外に代表される、20世紀前半に行われた都市計画と建築の一体的アプローチにより試みられた、様々な実験的住宅地とその形態の展開を学習する。
後半は、現代の住環境を構成する基本的要素と各種指標等、具体的な市街地の住環境の分析方法を学ぶ。最後に、デザインワークショップなど、計画を立案し、実践するための手法を学習する。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1)20世紀前半における計画コミュニティの展開について説明できる。
2)戦後の住環境改善の展開について説明できる。
3)東京の市街化と近年の住環境の状況について説明できる。
4)住宅市街地における地域衰退の課題を調査、分析できる。
5)住宅密集市街地における住環境改善の提案ができる。

キーワード

社会住宅、応能応益住宅、修復型まちづくり、改善型まちづくり
住宅形式、近隣住区、田園都市、近隣コミュニティ、配置形態、市街化
ジェントリフィケーション(高級化)、都市の荒廃、密集市街地、非営利組織
デザインワークショップ

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

1)講義では最初に前回講義の復習を簡単に行う。
2)毎回の授業で出席をとる。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 都市における住環境計画の主題解説 住環境計画の主要な論点について説明せよ
第2回 近代における住環境計画の起源 1)19世紀の状況 近代都市計画のルーツとされる3つの目標を説明せよ
第3回 近代における住環境計画の起源 2)20世紀前半の状況 田園都市のコンセプトとデザインの展開について説明せよ
第4回 現代における住環境計画の展開 1)戦後の出発点 近隣住区の考え方と戦後の展開について説明せよ
第5回 現代における住環境計画の展開 2)高度成長期以降の展開 1960年以降の住環境改善の流れについて説明せよ
第6回 日本における市街地形成と住環境計画 1)近代の東京と帝都復興事業 明治以降の東京の市街地形成と住環境の変化について説明せよ
第7回 日本における市街地形成と住環境計画 2)戦後復興と首都圏計画 戦災復興事業と首都圏計画の内容について説明せよ
第8回 日本における市街地形成と住環境計画 3)阪神淡路大震災以降の状況 阪神淡路大震災の復興計画と住環境についての論点を説明せよ
第9回 住環境の把握と分析 1)住環境データの解読 住環境の分析方法を理解する
第10回 住環境の把握と分析 2)フィールドワーク 住環境の分析方法を理解する
第11回 住環境の把握と分析 3)住環境の可視化と類型 住環境の分析方法を理解する
第12回 住環境のデザイン 1)近隣住環境のデザイン 近隣住環境の計画手法を見につける
第13回 住環境のデザイン 2)地区住環境のデザイン 地区住環境の計画手法を見につける
第14回 住環境計画の手法 1)参加の理念と理論 参加の理念と理論を理解する
第15回 住環境計画の手法 2)計画プロセスとワークショップ手法 一連のワークショップ技術を身につける

教科書

指定なし

参考書、講義資料等

1)伊藤雅春、真野洋介他編著 「都市計画とまちづくりが分かる本」 彰国社
2)日本建築学会編 「まちづくり教科書第1巻 まちづくりの方法」 丸善

成績評価の基準及び方法

1)住環境計画の起源と展開についての理解度、その応用と問題解決力を評価
2)配点は中間レポート(40%)と、最終レポート(60%)

関連する科目

  • ARC.P204 : 都市学の基礎
  • ARC.P302 : ランドスケープ
  • ARC.P304 : 都市土地利用計画
  • ARC.P305 : 国土・都市計画論

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修の条件は特に設けないが、関連する科目を履修していることが望ましい。

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