建築はそれ自体が光・音・熱・風といった環境要素を制御する装置であり、土地ごとの気候に適した環境制御装置としての建築が近代以前より「驚異の工匠たち」によってつくられてきた。産業革命以降、エネルギー・電力供給による電灯・暖冷房・換気設備・エレベーターといった機械設備は人間の生活環境を急速に拡大させたが、同時に建築はそのような機械設備による環境制御をデザインに取り込むために変貌していった。その後顕在化していく環境汚染・オイルショック・地球温暖化といった「地球の有限性」の問題は、省エネルギー・省CO2・環境共生といった総合的なサステイナビリティの視点を建築に求めるようになり、さらには、東日本大震災以降、エネルギー供給停止を視野にいれた事業継続計画(BCP)や、脱原発をはじめとするエネルギー源に関する再考も求めるようになった。そこで、単体だけではなく「総体」としての都市を対象とし、さらにはヒューマンビヘイビアにも働きかけることでサステイナビリティを実現しようとする「スマートシティ」化の試みがなされている。以上のような、環境制御装置としての建築デザインの背景、理論、設計手法、実例について学ぶ。
環境制御装置としての建築デザインの背景、理論、設計手法、実例について理解する。
環境制御装置としての建築、サステイナブル・デザイン
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
建築環境デザインの実践者のトップランナーによる講義を行い、それに関するディスカッションを各回に行う。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | イントロダクション | 課題図書に関するレポート |
第2回 | 社会的責任と建築環境 | 講義に関するレポート |
第3回 | 環境技術と建築デザインの統合 -トータルデザインへ- | 講義に関するレポート |
第4回 | コンピュテーショナルな手法を用いたサステイナブルデザイン -デライトフルな建築へ― | 講義に関するレポート |
第5回 | サステイナブルデザインにおける建築家と環境エンジニアの協働 | 講義に関するレポート |
特になし
特になし
発表、レポート
特になし
集中講義