本講義では、建築法規として建築基準法・都市計画法・建築士法などを扱う。建築基準法を中心に、用途地域・容積率・建ぺい率・高さ制限等の集団規定や、防火・避難等の単体規定についての解説を行う。また応用として建築法規を取り巻く時事的なトピック等についても扱う。
建築物を建築する際には、建築法規を順守した計画としなければならない。それゆえ本講義で扱う内容は、今後の建築設計や研究、あるいは実社会での建築活動における基礎知識となるものである。廊下の幅は最低どのくらい必要であるか、この街はどの程度の高さまで建築物が建てられるかなど、現実にある建築・都市と向き合うツールの一つとして修得することをねらいとする。
本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1)建築法規における用語や規制の意味を説明できる
2)建築法規における考え方を理解し、自分で調べることができる
3)建築法規における考え方を設計・研究などに活かすことができる
建築基準法,建築士法,都市計画法,消防法,建築士
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
毎回の講義の前半で,建築法規について解説します。講義の後半で,その日の内容に関する演習等に取り組んでもらいます。
授業計画 | 課題 | |
---|---|---|
第1回 | 講義概要・建築士制度・建築基準法の変遷 | 小演習(建築士法) |
第2回 | 建築基準法の用語の定義・都市計画制度と建築基準法、道路と敷地 | 小演習(用語の定義) |
第3回 | 集団規定 | 小演習(集団規定) |
第4回 | 単体規定(防火避難規定) | 小演習(単体規定) |
第5回 | 手続きなどの規定、建築に係るその他の法規など | 小演習(その他の法規) |
第6回 | 建築法規を取り巻く時事問題 | 小論文 |
第7回 | 設計者の立場と建築法規01 | 小論文 |
第8回 | 設計者の立場と建築法規02 | 小論文 |
建築法規概論 大村謙二郎・五 渉・萩原一郎・平野吉信(監修)(実教出版)
特になし
"建築法規についての理解度を評価
配点は,課題(60%),小演習および小論文(40%)"
履修の条件は求めない。
一級建築士資格受験の指定科目