2018年度 建築計画基礎   Introduction to Architectural Planning

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開講元
建築学系
担当教員名
藤井 晴行  大佛 俊泰  沖 拓弥  小林 祐貴 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
水1-4(M113)  
クラス
-
科目コード
ARC.P201
単位数
2
開講年度
2018年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2018年3月25日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

建築計画や建築設計がいかなる営為であるかを理解し、それらを生活の文脈を考慮して合理的に行う能力を身につけることは建築学の基本のひとつです。建築計画や建築設計は、定義した問題を解決する過程として捉えることが可能です。この過程は設計案の生成と設計案の検証を繰り返す試行錯誤です。解決案の生成においては根拠を明確にしつつも直感を併用する半ば合理的で半ばヒューリスティックな意思決定が必要です。検証においては設計案を正しい方向に導く評価項目の設定と合理的な評価が必要です。本講義では、人体を中心とするミクロな視点から住宅地を対象とするマクロな視点に至る基本事項を、生活空間という身近な対象を題材として、段階的に学習し、建築計画の基礎的素養を身につけます。

到達目標

【到達目標】建築の計画や設計における問題定義、意思決定、問題解決を多角的かつ合理的に行うための基礎知識、理念、原理、方法などについて学習し、建築計画及び建築設計に必要な基礎知識を身につけることをひとつの到達目標とします。さらに、建築の初学者にとっても身近な建築物である住宅(独立住宅、集合住宅)及び住宅地の計画の方法や歴史に関する学習を通して、上記の基礎知識を建築計画や建築設計に応用する能力を体得することを到達目標とします。                     
【テーマ】建築がもたなくてはならない基本的機能を提供する空間の構成や寸法について、人体及び動作の寸法、生活行為、避難行動などに関連づけて学びます。また、単位空間、住宅の空間構成、住宅の集合の型、住宅地の構成などについて学びます。

キーワード

計画,設計,デザイン,空間,人間工学,住宅計画

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

毎週2回分連続する講義を行う.
講義を中心とするが,内容を自分ごととして学べるよう,日常生活と建築の関わりに関する討論,実践的課題,クイズなどを用いる.

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 建築計画の役割と意義
第2回 空間と身体及び身体動作の寸法と設計の原点 実際に寸法を測ってみる.
第3回 寸法の決め方・決まり方
第4回 基本行為と単位空間 単位空間をからだで覚える.
第5回 日常の生活行為と安全性
第6回 非常時の避難行動と安全性
第7回 施設利用における空間移動
第8回 人間に主眼をおく空間設計 自分にとって住まいとは何か.
第9回 住まいとは何か
第10回 住宅とは何か 心地よい空間について語る.
第11回 生活行為・生活様式と生活空間
第12回 ライフステージと生活空間 住宅の図面を読む.
第13回 集合住宅計画の歴史と課題
第14回 住宅地計画の歴史と課題
第15回 建築計画における合理的思考
第16回 デザイン・マインド

教科書

担当教員が作成したハンドアウトを用いる。

参考書、講義資料等

大佛俊泰、藤井晴行ほか著:『建築計画学入門 建築空間と人間の科学』,数理工学社,日本建築学会編(藤井晴行ほか著):『建築のデザイン科学』,京都大学学術出版会ほか

成績評価の基準及び方法

講義で扱う基本事項を正しく理解しているか、同基本事項を建築計画に応用する能力を身につけているか、建築に対する専門的な見方ができているかなどを課題レポート(複数回)より読み取り、これらの達成度を評価する。基本事項を正しく理解していることを確認するミニテストを、適宜、実施して、理解度を評価する。

関連する科目

  • ARC.A202 : 建築設計製図第二
  • ARC.P203 : 建築計画演習
  • ARC.P202 : 建築計画第一
  • ARC.P301 : 建築計画第二
  • ARC.P401 : 建築計画学特論第一
  • ARC.P402 : 建築計画学演習
  • ARC.P501 : 建築計画学特論第二
  • ARC.P422 : 施設計画学特論第二
  • ARC.A205 : 建築数理
  • ESD.C401 : テサイン理論

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

日常生活の中で建築に接していること.
建築空間の成り立ちについて関心を持っていること.

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