2016年度 建築仕上材料構法   Building Materials and Finishing

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開講元
建築学系
担当教員名
横山 裕  三上 貴正 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月5-6(M114)  木5-6(M114)  
クラス
-
科目コード
ARC.S307
単位数
2
開講年度
2016年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2016年1月11日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義では、屋根、外壁、床、間仕切り、開口部などの建築部位に要求される機能、性能を説明する。また、各建築部位に用いられる代表的な材料、構法の種類や基本的特徴、耐久性、施工性などについて講述する。つぎに、建築部位に所定の機能を付与するための機能材料である美装・保護材料、防水材料、耐火・防火材料、接合材料、断熱材料、吸音・遮音材料について、それぞれのメカニズムや合理的な活用方法、使用上の留意点を解説する。さらに、日常の安全性や居住性からみた建築部位の性能評価方法について説明する。
 建築物の仕上材料、構法および機能材料は、建築物の日常の安全性や快適性に大きく影響する。本講義では、要求条件に合致した建築部位を設計するために必要となる、部位を構成する代表的な仕上材料、機能材料に関する素養を身につけさせることをねらいとする。

到達目標

 本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1)屋根、外壁、床、間仕切り、開口部などの建築部位に要求される機能、性能を説明できる
2)建築部位に用いられる代表的な仕上材料、構法の種類や基本的特徴、耐久性、施工性を説明できる
3)代表的な機能材料のメカニズムや合理的な活用方法、使用上の留意点を説明できる
4)日常の安全性や居住性からみた建築部位の性能評価方法の概要を説明できる

キーワード

建築部位構成材料、屋根、外壁、床、内壁、天井、開口部、機能材料、美装・保護材料、接合材料、防水材料、耐火・防火材料、断熱材料、吸音・遮音材料、耐久性、施工性、対環境性、性能評価方法

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

学生には授業前に教科書の当該章を読んでおくことを推奨します。各回の課題をよく読み、復習を行ってください。講義中、必要に応じ、演習に取り組んでもらいます。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 屋根構成材料:屋根の機能、要求性能、構成。葺屋根材料、構法の種類、特徴 屋根の機能、要求性能、構成の要点を説明する。葺屋根材料、構法の要点を説明する
第2回 屋根構成材料:膜防水屋根材料、構法の種類、特徴 膜防水屋根材料、構法の要点を説明する
第3回 外壁構成材料:外壁の機能、要求性能、構成。外壁仕上材料、構法の種類、特徴、施工法(湿式工法) 外壁の機能、要求性能、構成の要点を説明する。外壁仕上材料、構法(湿式工法)の要点を説明する
第4回 外壁構成材料:外壁仕上材料、構法の種類、特徴、施工法(乾式工法) 外壁仕上材料、構法(乾式工法)の要点を説明する
第5回 間仕切部位構成材料:間仕切部位の機能、要求性能、構成。内壁・天井仕上げの材料、構法の種類、特徴、施工法 間仕切部位の機能、性能、構成の要点を説明する。内壁・天井仕上げの材料、構法の要点を説明する
第6回 美装・保護材料:美装・保護の目的、要求性能。下地面と美装・保護材料の種類、特徴 美装・保護の目的、要求性能、および下地面と美装・保護材料の要点を説明する
第7回 防水材料:防水の目的、要求性能。防水層の使用される部位。防水材料、構法の種類、特徴、施工法 防水の目的、要求性能、防水層の使用される部位を説明する。防水材料、構法の要点を説明する
第8回 耐火・防火材料:耐火・防火の目的、要求性能。燃焼と耐火・防火の原理。防火材料、構法の種類、特徴、施工法 耐火・防火の目的、要求性能、燃焼と耐火・防火の原理を説明する。防火材料、構法の要点を説明する
第9回 床構成材料:床の機能、要求性能、構成。床の下地および中間層に用いられる材料、構法の種類、特徴、施工法 床の機能、要求性能、構成の要点を説明する。床の下地および中間層に用いられる材料、構法の要点を説明する
第10回 床構成材料:床仕上げに用いられる材料、構法の種類、特徴、施工法(湿式工法) 床仕上げに用いられる材料、構法(湿式工法)の要点を説明する
第11回 床構成材料:床仕上げに用いられる材料、構法の種類、特徴、施工法(乾式工法) 床仕上げに用いられる材料、構法(乾式工法)の要点を説明する
第12回 開口部構成材料:開口部の機能、要求性能。開口部構成材料、構法の種類、特徴、施工法 開口部の機能、要求性能を説明する。開口部構成材料、構法の要点を説明する
第13回 接合材料:接着の目的。接着剤とシーリング材のメカニズム、要求性能、種類、特徴、施工法 接着の目的、接着剤とシーリング材のメカニズム、要求性能、種類、特徴、施工法の要点を説明する
第14回 断熱材料:断熱の目的。断熱性能の計算方法。熱の伝達と断熱のメカニズム。断熱材料、構法の種類、特徴、施工法 断熱の目的、断熱性能の計算方法、熱の伝達と断熱のメカニズムおよび断熱材料、構法の要点を説明する
第15回 吸音・遮音材料:吸音・遮音の目的。吸音・遮音性能の表示法。音の伝搬の特徴。吸音・遮音材料、構法の種類、特徴、施工法 吸音・遮音の目的、吸音・遮音性能の表示法の要点を説明する。吸音・遮音材料、構法の要点を説明する

教科書

田中享二、川村清志、三上貴正、横山 裕、高橋宏樹:新・建築材料Ⅱ[部位構成材料・機能材料編]、数理工学社、 ISBN 4-901683-20-3

参考書、講義資料等

日本建築学会:建築材料用教材、ISBN 4-8189-2229-7

成績評価の基準及び方法

演習課題(20%)、期末試験(80%)

関連する科目

  • 建築構造材料構法

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修の条件を設けない

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