2016年度 医用生物工学   Medical Biotechnology

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開講元
生命理工学コース
担当教員名
近藤 科江  梶原 将  西山 伸宏  小倉 俊一郎  栁田 保子 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月1-2(B221, S223)  木1-2(B221, S223)  
クラス
-
科目コード
LST.A504
単位数
2
開講年度
2016年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2016年12月14日
講義資料更新日
-
使用言語
英語
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講義の概要とねらい

 「医用生物工学」は、生物工学の技術を利用することによって医用に役立てる技術開発を行うための工学体系である。応用する医用分野は、がんをはじめとする様々な疾病から感染症に至る多岐の分野にわたる。講義では人に応用する材料や技術を開発する上での基礎を学ぶとともに、バイオセンシング・イメージング・バイオマーカーなどを用いた疾患診断技術や、再生医療・ドラックデリバリーシステム・がん治療などの技術開発を教授する。
 最初に医用に応用するための生物工学の基礎を概観し、生物工学材料の求められる性質を体内動態の観点から教授する。さらにドラッグデリバリーシステムの基礎から応用までを教授する。また、生物工学分野で重要なバイオセンシング技術の基礎を教授し、感染症などの応用例を紹介する。これらの技術の応用として、がんの診断法・治療法を概観し、現在の最前線の生物工学を教授する。

到達目標

 本講義を履修することによって次の知識を取得する。
1)医用応用に向けた生物工学の基礎を習得できる
2)ドラックデリバリーシステムの基礎と応用を習得できる
3)バイオセンシングの基礎と応用を習得できる
4)がんの生物学とがんの診断・治療技術を習得できる

キーワード

生物工学材料、体内動態、イメージングプローブ、ドラッグデリバリーシステム、バイオセンシング、感染症、がん、がんの診断、がんの治療

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講義形式で進めてゆきますが、講義の最後に確認テストを実施します。各回の学習目標をよく読み、予習・復習を行ってください。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 生物工学とは?(生物工学の導入、生体適合材料の基礎) どのような材料が生体内に導入できるかを説明せよ
第2回 生物工学材料の生体導入経路について 生体内に材料を導入する方法には、どのような方法があるかを説明せよ
第3回 生物工学材料の体内動態について(血管構造&EPR効果を含む) 生体適合材料は、体内でどのような動態を示すかを説明せよ
第4回 応用例:生体イメージングプローブ開発研究について 生体適合材料として使われている物の例を挙げよ
第5回 人体のしくみに基づいたドラッグデリバリーシステム(DDS)の設計理論について 人体のしくみに基づいたDDSの設計理論を説明せよ
第6回 上市あるいは臨床試験中のDDSから進化型まで最先端のDDSについて DDSの開発状況とこれからの医薬品分野における位置付けが説明せよ
第7回 核酸医薬、タンパク質等のバイオ医薬品のDDSの最前線とその設計理論について 核酸医薬、バイオ医薬品のDDSの設計理論を説明せよ
第8回 バイオセンシングの基礎と概要 バイオセンシングの基礎的事項について説明できる
第9回 バイオセンシング開発研究について バイオセンシングの開発研究について説明できる
第10回 感染症等の疾患検出・診断技術 疾患検出・診断技術を説明できる
第11回 新規薬剤開発のためのスクリーニング技術と薬効評価 スクリーニング・薬効評価技術を説明できる
第12回 がんの生物学 がんの基礎的事項を説明できる
第13回 がんの診断法について(機器・バイオマーカー) がんの診断法を説明できる
第14回 がんの治療法について(三大療法・分子標的薬) がんの治療法を説明できる
第15回 まとめ:医療に貢献し得る最前線の生物工学について 医用応用における生物工学の役割を説明できる

教科書

指定する教科書はありません

参考書、講義資料等

必要に応じ講義開始時に資料を配布し、Power point を用いた解説を行う。講義に用いたPower pointは必要に応じOCWに開示するので復習等に用いること。

成績評価の基準及び方法

計4回のレポートを課す。

関連する科目

  • LST.A342 : 医用材料学
  • LST.A352 : 細胞工学
  • LST.A401 : 分子細胞生物学
  • LST.A412 : 応用生体材料工学

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修条件は特に設けないが、関連する科目を履修していることが望ましい。

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