2023年度 ナノバイオニクス特論   Advanced Course of Nano-Bionics

文字サイズ 

アップデートお知らせメールへ登録 お気に入り講義リストに追加
開講元
材料コース
担当教員名
生駒 俊之 
授業形態
講義    (ライブ型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火3-4(S7-201)  金3-4(S7-201)  
クラス
-
科目コード
MAT.C407
単位数
2
開講年度
2023年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2023年3月20日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
アクセスランキング
media

講義の概要とねらい

材料科学や生物学が,医療に役立つという考え方は大切です。役立つ医療のイノベーションのために、この全く異なる学問を“界面”を通じて捉え,材料工学的な要素を整理して、医療機器の開発プロセスを理解するまでに達成させます。再生医療・ナノメディシン・診断技術といった具体例を取り上げ、グループによる議論を通じて理解を深めます。講義項目としては、表面、界面、細胞、レセプター、ナノ粒子、コラーゲン、足場材料などがあげられます。

到達目標

本講義を履修することによって,生物学と材料科学とを融合させたナノバイオ分野を理解し,医療機器、ナノメディシンや再生医療、診断技術にある材料要素を正しく考えられるようになることを達成目標とします。工学的な立場から、材料表面と生体の界面の捉え方と実際に使われている医療機器の特性やそれらの規制に関する基礎を身につけことを目標とします。本講義では,医療機器がどのように進化してきたのかを認識し,材料科学的に捉えてナノメディスンや再生医療、診断の技術に関する基礎を築くことを目的とします。

キーワード

生体材料,医療機器,ナノメディシン,再生医療,診断技術

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

必要な資料を配布して,講義を進めていきます。また,前回の講義内容の理解を深めるため,講義内容を簡単にまとめた資料を提出していただきます。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 医療機器の開発の歴史 使われる材料の特性
第2回 細胞 生物の機能と構造の関係
第3回 細胞外マトリックスとバイオミメティックス 生体模倣
第4回 材料と細胞の界面相互作用 材料への細胞接着
第5回 生体材料の表面設計とナノバイオニクス 生体材料の機能化
第6回 ナノメディシン ナノテクノロジーを用いた医療
第7回 マイクロ粒子の合成とその応用 マイクロ粒子の合成手法
第8回 ナノ粒子の合成とその応用 ナノ粒子の合成手法
第9回 生体分子の検出方法 バイオセンシングの現状
第10回 組織工学A 再生医療の歴史など
第11回 組織工学B 再生医療 皮膚と軟骨
第12回 組織工学C 再生医療 靭帯と脱細胞化組織
第13回 組織工学D 再生医療 神経組織
第14回 先進医療機器 先進医療機器 ステントや骨補填材

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

担当教員が指定するもの

参考書、講義資料等

David Williams "Essential Biomaterials Science" Cambridge University Press, Edited by B.D. Ratner, A.S. Hoffman, F.J. Schoen, J.E. Lemons, "Biomaterials Science An Introduction to Materials in Medicine", Academic Press, 生駒俊之・田中順三ら、ナノバイオとナノメディシン、コロナ社

成績評価の基準及び方法

ナノメディスン,再生医療,診断における材料要素の理解度と材料工学に基づく医療機器に関する理解度を評価する。グループディスカッション(50%)とレポートで成績を評価する。

関連する科目

  • MAT.C316 : 生体材料学
  • MAT.C204 : 化学反応動力学(C)
  • MAT.C202 : 結晶とフォノン

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

特に履修の条件は設けない。

このページのトップへ