2022年度 遺伝学   Molecular Genetics

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開講元
生命理工学系
担当教員名
岩﨑 博史  木村 宏  二階堂 雅人  相澤 康則 
授業形態
講義    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火1-2(H121)  金1-2(H121)  
クラス
-
科目コード
LST.A248
単位数
2
開講年度
2022年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2022年9月2日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

本講義では、遺伝情報を親から子へと伝えるしくみの基本原理を習熟したのちに、遺伝子機能やゲノム配列の解析法、細胞生物学研究において遺伝学が果たしてきた役割などを理解する。

生命理工学分野の基礎研究のみならず、工学(有用な生体分子や有機化合物の生産など)、医学•薬学(疾患発症の分子機構の解明、創薬など)、および農学(農作物の品質改良など)の応用研究においても、今や遺伝子の機能を利用した研究•開発が不可欠な時代となっている。本講義は、遺伝学が生命原理の解明や科学技術の発展のために果たしてきた重要な役割や、社会とのつながりを理解することをねらいとする。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1) 分子レベルの遺伝学・ゲノム科学の基礎について説明できる。
2) 遺伝情報の維持と多様性の分子機構の基礎についてを説明できる。
3) エピジェネティクスとその基本的分子機構を説明できる。

キーワード

メンデル遺伝、ゲノム、ゲノミックス、エピジェネティクス、遺伝情報維持、DNA 修復、遺伝的多様性

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

必要に応じて各回の講義冒頭の10分で過去の講義内容を振り返り、今回の講義の要点を示す。各回の講義最後の15分に、講義内容の理解を確認するための小テストを課す場合がある。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 メンデル遺伝と非メンデル遺伝 メンデル遺伝と非メンデル遺伝の法則を説明できる。
第2回 遺伝の染色体説・組換えと遺伝子地図作成 染色体の遺伝様式および遺伝におけるその役割を説明できる。
第3回 順遺伝学(表現型から遺伝子型へ) 順遺伝学の研究方法を、その歴史的経緯を含めて説明できる。
第4回 ゲノムの多様性 ゲノム多様性の原理と意義を説明できる。
第5回 ゲノム学(Genomics)の過去と現在 ゲノム学の概要について説明できる。
第6回 ゲノム配列解析とその応用 ゲノム配列解読のためにこれまで開発された様々な技術の利点と欠点を説明できる。。
第7回 逆遺伝学(遺伝子型から表現型へ) 逆遺伝学による研究アプローチを思考することができる。
第8回 オミックス生物学 遺伝子発現を網羅的に解析する手法とそのコンセプトを理解するための視点と方法の基礎を説明できる。
第9回 微生物遺伝学 大腸菌及び酵母を用いた遺伝学の基礎を説明できる
第10回 遺伝情報の恒常性 DNA修復機構と組換えの概要を説明できる
第11回 有性生殖と減数分裂 減数分裂の生物学的意義と分子機構を説明できる
第12回 遺伝学と後成的遺伝学(エピジェネティクス) 後成的遺伝学(エピジェネティクス)とはどういうものかについて説明できる
第13回 エピジェネティクスの分子機構 エピジェネティクスの分子機構について説明できる
第14回 エピジェネティクスの制御機構 エピジェネティクスの制御機構について説明できる

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

特に指定しない。

参考書、講義資料等

参考書:ハートウェル遺伝学(メディカル・サイエンス・インターナショナル)、細胞の分子生物学(Alberts et al.)第5版、第6版(ニュートン・プレス)、Molecular Cell Biology(Lodish et al.) (W H Freeman & Co)。

成績評価の基準及び方法

上記到達目標を達成できたかかどうかを成績評価の基準とし、評価は、レポートと小テスト等により行う。

関連する科目

  • LST.A203 : 生物化学第一
  • 分子生物学第一
  • LST.A213 : 分子生物学第二
  • 生物化学第二

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

生物化学第一・生物化学第二・分子生物学第一・分子生物学第二を履修していることが望ましい。

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