2019年度 先端バイオものつくり   Advanced Bio-Creative Design

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開講元
生命理工学系
担当教員名
太田 啓之  相澤 康則  小倉 俊一郎  田川 陽一  二階堂 雅人  林 宣宏 
授業形態
演習 /実験     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
水7-8(緑が丘3号館3F-5F)  
クラス
-
科目コード
LST.A230
単位数
2
開講年度
2019年度
開講クォーター
2-4Q
シラバス更新日
2019年4月8日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

「バイオものつくり」で培った、グループ単位での価値創造のスキルを、より高い自主性と専門性をもって高める。学生が自主的に少人数のグループをつくり、バイオに関連した先端トピックスや、生命理工学分野の課題を自ら見つけ出し、授業担当教員やTAからの助言をもとに研究戦略と実験設計を行ったのち、実験やものつくりをグループ毎に行う。その取り組みの意義、進捗状況は、第3、6、9回目で予定されている報告会で発表し、アドバイザー教員の助言を得る。この報告会では、課題や解決策の内容だけではなく、それらを選定する際の思考方法を学ぶ。特に、教科書にある科学的知識が、実際の課題解決の現場でどのように使われるのかを実体験として学ぶ機会となる。学生が自ら得た実験データを解析・解釈・考察する心構えと方法を学ぶ。報告会は、プレゼンの基本スキルを各人が習得する機会とするため、グループの一部学生だけではなく、全員に発表する機会を設ける。本科目では、生命理工学院が主催する「バイオものつくりコンテスト」にて、各グループが課題解決研究・ものつくりを、聴衆である一般市民の方々に向けて発表する機会を設けている。公共の場での発表機会を設けることで、社会へ情報発信する大切さと、そのための技術やスキルや心構えを修得する機会が得られる。「最終発表会」では、グループ単位ではなく、各学生が本授業期間を通して成果を個別に発表する機会を設けることで、協同的創造活動への個人の関わり方をより深く考えることを促す。

到達目標

・生産的な協働作業をするグループの形成・編成を経験する。
・教科書で学んだ科学的知識を柔軟な思考で使いこなし、社会に還元する方法と心構えを学ぶ。
・有益なアドバイスを得るためのプレゼンの方法を習得する。
・失敗を恐れず、試行錯誤を積極的に繰り返しながら、生産的な協働作業をする。
・市民への公開発表を最終アウトプットとして意識しながら、科学的課題解決プロジェクトを推進する。
・プロジェクト進行に伴う環境や状況の変化に柔軟に対応し、当初の前提の放棄も厭わないほどの全方位型思考を意識的に推し進める。

キーワード

協同的創造活動・チーム運営・知識の柔軟活用・双方向プレゼン・社会問題の科学的解決

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

第1回目の授業のあと、学生主導でグループを作ってもらいます。その後は、グループ毎に「解決したい社会的課題」を設定し、その課題解決アプローチをデザインし、実行してもらいます。授業時間内だけでなく、必要に応じて授業以外の時間でも活用して、グループワークを進めてもらいます。定期的に、授業内あるいは学外公開の発表を行ってもらいます。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 本授業の趣旨説明 担当教員が、本授業が掲げる目標と、グループ編成の指針や、グループが取り組むべき社会問題の発掘の方法を紹介する。
第2回 課題設定のためのグループディスカッション 各学生が「解決したい社会的課題と、その解析策」を3分プレゼンしたのち、グループを作る。その後グループ内で話し合い、暫定的な課題草案を決定する。
第3回 課題草案の報告会 グループ単位で暫定的に設定した「課題草案」を10分プレゼンし、授業担当教員や他のグループメンバーからのアドバイスを受ける。
第4回 課題解決への具体的なアプローチを議論する 各グループが、報告会でのフィードバックを元に、各自で設定した社会的課題の解決に向けた具体的なグループワーク(参考資料の調査、実験)を決定する。
第5回 実験や資料調査の開始と、その考察 各グループが、調査や実験を開始する。実験結果を解釈し、参考資料の調査の結果を踏まえて、課題解決への方向性を再検討する。
第6回 実験進捗の報告会1 各グループが、グループワークの進捗状況を10分プレゼンし、授業担当教員や他のグループメンバーからのアドバイスを受ける。
第7回 グループワーク 報告会でのフィードバックを元に、社会的課題解決に向けたグループワーク(話し合いや実験)を進める。
第8回 グループワーク 報告会でのフィードバックを元に、社会的課題解決に向けたグループワーク(話し合いや実験)を進める。
第9回 実験進捗の報告会2 各グループが、グループワークの進捗状況を10分プレゼンし、授業担当教員や他のグループメンバーからのアドバイスを受ける。
第10回 グループワークと公開コンテスト発表準備 報告会でのフィードバックを元に、社会的課題の解決に向けたグループワーク(話し合いや実験)を進める。公開コンテストでの発表準備も並行して行う。
第11回 グループワークと公開コンテスト発表準備 報告会でのフィードバックを元に、社会的課題の解決に向けたグループワーク(話し合いや実験)を進める。公開コンテストでの発表準備も並行して行う。
第12回 公開コンテスト発表練習会 公開コンテストでの形式に沿って、各グループがプレゼンを行い、担当教員から発表方法についてアドバイスを受ける。
第13回 グループワークと公開コンテスト発表準備 練習会でのフィードバックを元に、社会的課題の解決に向けたグループワーク(話し合いや実験)を進める。公開コンテストでの発表準備も並行して行う。
第14回 公開コンテスト(週末開催) 学外公開する「バイオものつくりコンテスト」で、一般市民である聴衆に理解して頂けるように、取り組んできた課題とその解決への取り組みを発表する。
第15回 最終個人発表会 本授業での全活動を振り返るため、公開コンテストでの発表とフィードバックも加味したプレゼンを学生一人ずつで行い、担当教員から評価を受ける。

教科書

指定なし

参考書、講義資料等

各自、設定した課題の解決に向けた参考書や資料を用意すること。

成績評価の基準及び方法

3回の報告会、公開コンテスト、最終個人発表会でのプレゼンの内容で成績を決める。また、全授業期間中の参加態度によって、加点減点あり。

関連する科目

  • GRG.B102 : バイオものつくり1
  • GRG.B103 : バイオものつくり2
  • GRG.B104 : 国際バイオ創造設計

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

「分子生物学1、2」および「生化学1、2」を履修していること,または同等の知識があること。
化学及び生物学の基本的実験手法に精通していること。

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