2017年度 進化・発生学   Evolution and Developmental Biology

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開講元
生命理工学系
担当教員名
本郷 裕一  川上 厚志  田中 幹子  梶川 正樹  二階堂 雅人 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月1-2(H136)  木1-2(H136)  
クラス
-
科目コード
LST.A362
単位数
2
開講年度
2017年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2017年9月14日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

 生物の発生、進化、及び生態についての基礎を先端的トピックを交えながら学ぶ。前半の発生生物学のパートでは、動物の初期発生、形態形成、さまざまの器官や臓器の形成などについて体系的に学ぶ。後半の進化学と生態学のパートでは、古典的なアプローチから分子生物学的アプローチまで交えて概説する。

到達目標

脊椎動物、無脊椎動物の基本的な初期発生の仕組みや原理を理解し、その過程に働く分子的なメカニズムなどについても学習する。さらに、初期胚から形態形成が進み、様々の臓器や組織が形成される過程について、それらの過程に含まれる細胞行動、シグナル分子や転写調節などの分子的なメカニズムを含めて理解する。また、生物の進化の原動力であるゲノム上の突然変異や組換えの仕組みを理解し、遺伝的浮動と進化を方向づける自然選択の理論を学ぶ。それを前提として、「種」「性」などがどのように進化したのか、さらに生物の種多様性がどのように創出されたのかなどを理解する。

キーワード

体軸形成、中胚葉誘導、神経誘導、遺伝子改変技術、器官形成、分子進化、分子系統樹、ゲノム進化、共生、生物多様性

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

テキストとパワーポイント、配布プリント。講義によっては、演習問題を小レポート課題として出したり、小テストを行います。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 脊椎動物の発生Ⅰ:軸と胚葉の形成 脊椎動物における体軸と胚葉の形成を理解し、その基本を説明できるようになる。
第2回 脊椎動物の発生II:中胚葉誘導 脊椎動物における中胚葉誘導を理解し、その基本を説明できるようになる。
第3回 脊椎動物の発生Ⅲ:神経誘導 脊椎動物における神経誘導を理解し、その基本を説明できるようになる。
第4回 脊椎動物の初期発生 脊椎動物の初期発生過程を理解し、その基本を説明できるようになる。
第5回 マウスの初期発生と遺伝子改変技術 マウスの初期発生と遺伝子改変技術を理解し、その基本を説明できるようになる。
第6回 ショウジョウバエの初期発生 ショウジョウバエの初期発生過程を理解し、その基本を説明できるようになる。
第7回 器官形成 動物の器官形成の基本を理解し、説明できるようになる。
第8回 生命の起源、生物の共通祖先と系統樹 生命の起源と系統樹の基本を理解し、説明できるようになる。
第9回 自然選択と中立説1(基本理論) 進化における自然選択説と分子進化の中立説の理論を理解し、その基本を説明できるようになる。
第10回 自然選択と中立説2(実例) 自然選択説と中立説の基本を、実例を上げながら説明できるようになる。
第11回 性とは何か 有性生殖の進化・維持機構を理解し、なぜ性があるのか、を説明できるようになる。
第12回 種多様性の成立機構 競争、捕食などに種間相互作用とニッチの概念を理解し、種多様性成立機構の基本を説明できるようになる。
第13回 共生 種間相互作用の一つである共生の生物学的概念を理解し、実例を上げて説明できるようになる。
第14回 細菌のゲノム構造 細菌のゲノム構造を理解し、その概略を説明できるようになる。
第15回 真核生物のゲノム構造 真核生物のゲノム構造を理解し、その概略を説明できるようになる。

教科書

Lewis Wolpert, Cheryll Tickle 「ウオルパート 発生生物学」(第4版) メディカル・サイエンス・インターナショナル

参考書、講義資料等

「進化」メディカル・サイエンス・インターナショナル、「生態学入門」東京化学同人、「キャンベル生物学」丸善、「ケイン生物学」東京化学同人

成績評価の基準及び方法

筆記試験により、講義の理解度を評価する。

関連する科目

  • LST.A208 : 分子生物学第一
  • LST.A335 : 遺伝学
  • LST.A208 : 分子生物学第一
  • LST.A401 : 分子細胞生物学
  • LST.A406 : 分子発生・進化学

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

分子生物学第一、分子生物学第二、遺伝学、分子細胞生物学、動物生理学を履修していることを推奨。

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