2017年度 微生物学   Microbiology

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開講元
生命理工学系
担当教員名
和地 正明  平沢 敬  中島 信孝 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月1-2(W621)  木1-2(W621)  
クラス
-
科目コード
LST.A345
単位数
2
開講年度
2017年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2017年3月17日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

微生物学の基礎的な知識を学ぶことを目的とする。微生物学の歴史、微生物学的操作法(分離、培養、観察)、系統分類、増殖、微生物の細胞構造(細菌、アーキア、真核微生物)、エネルギー代謝、物質代謝、細胞間相互作用、共生・寄生、病原性微生物と感染症、微生物の利用について教授する。

到達目標

本講義を履修することによって次のことを修得する。
1)微生物学の歴史
2)微生物学的な実験操作(特に微生物の分離方法、培養方法、観察方法)
3)生物の系統分類(特に16S rRNAによる分子系統分類)
4)微生物の増殖の数学的な表現
5)微生物細胞の構造(細菌、アーキア、真核微生物)
6)微生物のエネルギー代謝
7)微生物の物質代謝
8)微生物の細胞間相互作用
9)共生・寄生
10)病原性微生物と感染症
11)微生物の有効利用

キーワード

分子系統分類、系統樹、細菌、アーキア、真核微生物、代謝、呼吸、発酵、共生、寄生、細胞間相互作用、感染症

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

講義の前半では前回の内容を復習し、後半では各回の内容について教科書に従って教授する。必要に応じてプリント資料を配布する。講義を受けるにあたって、教科書の対応部分を予習してくることを求める。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 微生物学の歴史 パスツール、コッホ、レーベンフックについて説明できる
第2回 微生物学的操作法:分離法、培養法、観察法、保存法 顕微鏡の使い方を理解する
第3回 微生物の系統分類:生命の発生と進化、分子系統分類 系統樹の作り方を理解する
第4回 微生物の構造(1):細菌、アーキア、ウイルス グラム陽性細菌、グラム陰性細菌の細胞構造について理解する
第5回 微生物の構造(2):真核微生物(酵母、カビ、原生生物) 真核細胞の構造について理解する
第6回 微生物のエネルギー代謝(1):解糖系、発酵 解糖系について理解する
第7回 微生物のエネルギー代謝(2):呼吸、光合成 TCA回路、電子伝達系、光合成について理解する
第8回 微生物の物質代謝:アミノ酸代謝、核酸代謝、その他 窒素代謝について理解する
第9回 微生物の増殖:数学的表現、細胞分裂様式、増殖に影響を与える因子 増殖速度定数、連続培養について理解する
第10回 微生物の遺伝学:形質転換、形質導入、組換え DNA、遺伝子について理解する
第11回 微生物間相互作用:バイオフィルム、クォーラムセンシング クォーラムセンシングについて理解する
第12回 共生・寄生:植物との共生、動物との共生 根粒菌、腸内細菌について理解する
第13回 病原性微生物と感染症 病原因子について理解する
第14回 微生物の利用(1):発酵生産、代謝工学 アルコール発酵について理解する
第15回 微生物の利用(2):環境浄化(バイオレメディエーション)、抗生物質の生産 バイオレメディエーション、スクリーニングについて理解する

教科書

新・微生物学 新装第2版
別府輝彦・著 (講談社 新バイオテクノロジーテキストシリーズ)

参考書、講義資料等

必要に応じ講義開始時にプリント資料を配付し、パワーポイントを用いた解説を行う。

成績評価の基準及び方法

期末試験

関連する科目

  • LST.A203 : 生物化学第一
  • LST.A218 : 生物化学第二
  • LST.A208 : 分子生物学第一
  • LST.A213 : 分子生物学第二
  • LST.A503 : 環境微生物学

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修条件は特に設けないが,環境微生物学以外の関連する科目を履修していることが望ましい。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

和地正明(mwachi[at]bio.titech.ac.jp、5770)、平沢敬(thirasawa[at]bio.titech.ac.jp、5780)、中島信孝(nnakashima[at]bio.titech.ac.jp、3626)

オフィスアワー

講義終了後、またはメールで事前予約し、各教員の教員室で質問に応じる。

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