2016年度 進化・発生学   Evolution and Developmental Biology

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開講元
生命理工学系
担当教員名
本郷 裕一  川上 厚志  田中 幹子  梶川 正樹 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月1-2(W241)  木1-2(W241)  
クラス
-
科目コード
LST.A362
単位数
2
開講年度
2016年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2016年4月27日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

 生物の発生、進化、及び生態についての基礎を先端的トピックを交えながら学ぶ。前半の発生生物学のパートでは、動物の初期発生、形態形成、さまざまの器官や臓器の形成、組織の再生などについて体系的に学ぶ。後半の進化学と生態学のパートでは、古典的なアプローチから分子生物学的アプローチまで交えて概説する。

到達目標

脊椎動物、無脊椎動物の基本的な初期発生の仕組みや原理を理解し、その過程に働く分子的なメカニズムなどについても学習する。さらに、初期胚から形態形成が進み、様々の臓器や組織が形成される過程について、それらの過程に含まれる細胞行動、シグナル分子や転写調節などの分子的なメカニズムを含めて理解する。また、生物の進化の原動力であるゲノム上の突然変異や組換えの仕組みを理解し、遺伝的浮動と進化を方向づける自然選択の理論を学ぶ。それを前提として、「種」「性」などがどのように進化したのか、さらに生物の種多様性がどのように創出されたのかなどを理解する。

キーワード

体軸形成、中胚葉誘導、神経誘導、遺伝子改変技術、器官形成、分子進化、分子系統樹、ゲノム進化、共生、生物多様性

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

テキストとパワーポイント、配布プリント。講義によっては、演習問題を小レポート課題として出したり、小テストを行います。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 脊椎動物の発生Ⅰ:軸と胚葉の形成 教科書の該当箇所、プリント
第2回 脊椎動物の発生Ⅱ:生活環と実験発生学的解析 教科書の該当箇所、プリント
第3回 脊椎動物の発生Ⅲ:中胚葉誘導 教科書の該当箇所、プリント
第4回 脊椎動物の発生Ⅳ:神経誘導 教科書の該当箇所、プリント
第5回 脊椎動物の初期発生 教科書の該当箇所、プリント
第6回 マウスの初期発生と遺伝子改変技術 教科書の該当箇所、プリント
第7回 ショウジョウバエの初期発生 教科書の該当箇所、プリント
第8回 器官形成 教科書の該当箇所、プリント
第9回 生命の起源、生物の共通祖先と系統樹 系統樹の意味と作成法の理解、全生物の系統樹の理解
第10回 細菌と真核生物のゲノミクス 細菌と真核生物のゲノム構造の理解
第11回 突然変異と組換え 遺伝的多様性を創出する機構の理解
第12回 自然選択 生物進化機構の理解
第13回 性とは何か 有性生殖の進化機構
第14回 種多様性の成立機構 競争、捕食などの種間相互作用の理解
第15回 共生 共生現象の理解

教科書

Lewis Wolpert, Cheryll Tickle 「ウオルパート 発生生物学」(第4版) メディカル・サイエンス・インターナショナル

参考書、講義資料等

「生態学入門」東京化学同人、「キャンベル生物学」丸善、「ケイン生物学」東京化学同人

成績評価の基準及び方法

筆記試験により、講義の理解度を評価する。

関連する科目

  • LST.A208 : 分子生物学第一
  • LST.A335 : 遺伝学
  • LST.A208 : 分子生物学第一
  • LST.A401 : 分子細胞生物学
  • LST.A406 : 分子発生・進化学

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

分子生物学第一、分子生物学第二、遺伝学、分子細胞生物学、動物生理学を履修していることを推奨。

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