2020年度 インターネットインフラ特論   Internet Infrastructure

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開講元
情報工学コース
担当教員名
太田 昌孝 
授業形態
講義    (Zoom)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火1-2(W833)  金1-2(W833)  
クラス
-
科目コード
CSC.T441
単位数
2
開講年度
2020年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2020年9月18日
講義資料更新日
2020年8月3日
使用言語
英語
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講義の概要とねらい

インターネットとは個別のアプリケーションではなく情報通信基盤であることと、インターネットのアーキテクチャの基本原理であるエンドツーエンド論法について、物理層、データリンク層、ネットワーク層の数々の具体的プロトコルに基づき解説する。受講者が、エンドツーエンド論法を意識したネットワークプロトコル設計ができるようになることを目指す。

到達目標

インターネットの原理であるエンドツーエンド論法について理解し、具体例を用いて説明できるようになること、あるプロトコルがエンドツーエンド論法に違反していることとその有害性を認識できるようになること

実務経験のある教員等による授業科目等

該当する 実務経験と講義内容との関連(又は実践的教育内容)
兼業による、ソフトバンク技術顧問、モバイルインターネットサービス(株)のCTO等のインターネット構築運用の実務経験あり。rfc1995等の著者であり、IETFでの各種インターネット技術標準化の実務にも携わった実務経験あり。

キーワード

エンドツーエンド論法、インターネット、アーキテクチャ、レイヤリング、ケイトネットモデル

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

各トピックに関する講義と受講者からの質問やコメント。受講者は講義に対して学期中に最低2回の質問やコメントをすることを要求される。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 講義内容の紹介 インターネットとは何であり何でないかとレイヤリングについて理解する
第2回 インターネットアーキテクチャの紹介 エンドツーエンド論法やケイトネットモデルを表面的に知る
第3回 物理層 各種物理層技術について理解する
第4回 データリンク層 各種データリンク層技術について理解する
第5回 IPv4 IPv4とARPについて理解する
第6回 IPv6 IPv6とNDについて理解する
第7回 IPsec IPsecと各種のセキュリティ技術について理解する
第8回 NAT&DHCP NATとDHCPについて理解し、End to end NATの説明を受ける
第9回 ルーティング (IGP/EGP) ルーティングプロトコルについてIGPとEGPの違いと各種IGP/EGP技術について理解する
第10回 ルーティング (ROLC/MPLS) ROLC/MPLSの背景と各種技術について理解する
第11回 マルチキャスト マルチキャストの各種技術と困難について理解する
第12回 品質保証 パケット網での品質(帯域・遅延)保証の困難と解決法について理解する
第13回 光パケットルータ 実用的なバッファを持つ現実的な光パケットルータの構成法について理解する
第14回 その他の話題 その他の話題

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

なし

参考書、講義資料等

OCW

成績評価の基準及び方法

中間レポート(20%)でインターネットプロトコルの実例に触れ、最終レポート(80%)でインターネットとエンドツーエンド論法への理解度を測る
さらに、講義中のよい質問やコメントには、加点される

関連する科目

  • CSC.T442 : インターネット応用特論

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

なし

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