2022年度 機械学習   Machine Learning

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開講元
情報工学系
担当教員名
岡﨑 直観 
授業形態
講義    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火7-8(W933)  金7-8(W933)  
クラス
-
科目コード
CSC.T254
単位数
2
開講年度
2022年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2022年4月20日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

機械学習は「明示的にプログラミングすることなく、コンピュータに学ぶ能力を与えようとする研究分野」(アーサー・サミュエル, 1959年)として、デジタルコンピュータの黎明期から研究が行われてきた。機械学習の理論やアルゴリズムの成熟、データの大規模化、コンピュータの計算能力の向上などを背景に、機械学習は飛躍的な発展を遂げ、その応用範囲は情報科学以外の分野にも広がっている。本講義では、機械学習の基礎的な概念と理論の理解を目指す。また、機械学習の理論と実装を一緒に説明することで、機械学習の応用にも触れながら理論への理解を深める。
※ 新型コロナ感染対策として履修人数制限が必要な場合には、情報工学系の学生を優先することがあります。

到達目標

・機械学習の基礎的な概念・理解を習得する
・機械学習の理論やアルゴリズムを実装を通して理解する
・データ処理の基礎事項を習得する

キーワード

回帰、分類、ニューラルネットワーク、クラスタリング、主成分分析、正則化、確率的勾配降下法

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

概念・理論を習得するための座学と,それをコンピュータ上で確認・実現する演習から構成される.

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 導入,Pythonの基礎 機械学習の概要,Pythonの基本的な文法
第2回 データの可視化 データの読み書き,線グラフ,棒グラフ,散布図,ヒートマップ,NumPy,Matplotlib,scikit-learn
第3回 線形回帰 単回帰,最小二乗法,最尤推定,重回帰,モデル選択,正則化,勾配法
第4回 線形二値分類 二値分類,ロジスティック回帰,評価
第5回 線形多値分類 多値分類,多クラスロジスティック回帰,ソフトマックス関数
第6回 演習1 第3~5回の内容に関する演習
第7回 ニューラルネットワーク 閾値論理ユニット,活性化関数,万能近似定理
第8回 多層ニューラルネットワーク 計算グラフ,自動微分,誤差逆伝搬,深層ニューラルネットワーク,畳み込みニューラルネットワーク
第9回 サポートベクトルマシン マージン,双対性,サポートベクトル,カーネル関数
第10回 演習2 第7~9回の内容に関する演習
第11回 クラスタリング 非階層型クラスタリング,K-means,ボロノイ図,階層型クラスタリング,最短距離法,最長距離法,群平均法,重心法,ウォード法
第12回 次元圧縮 主成分分析,特異値分解
第13回 強化学習 マルコフ決定過程,ベルマン方程式,価値反復法,方策反復法,Q学習
第14回 演習3 第11~13回の内容に関する演習

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため、配布資料等の該当箇所を参照し、授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

指定なし

参考書、講義資料等

以下のウェブサイトを利用
機械学習帳: https://chokkan.github.io/mlnote/
Python早見帳: https://chokkan.github.io/python/

成績評価の基準及び方法

演習のレポート(60%)、および期末試験(40%)。

関連する科目

  • CSC.T242 : 確率論・統計学
  • CSC.T272 : 人工知能
  • CSC.T243 : 手続き型プログラミング基礎
  • CSC.T253 : 手続き型プログラミング発展
  • CSC.T352 : パターン認識
  • ART.T458 : 先端機械学習

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

線形代数の基礎(特にベクトル、行列、固有値分解など)を修得していることが望ましい。ブラウザ上で「動く」講義資料を採用しているため、講義を受講するときに手元にPCやタブレットPCがあることが望ましい。

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