動的システムを解析するために必要な数学的基礎を講義する.
まず,数学的準備として複素関数論の基礎を述べる.そして,フーリエ級数展開,フーリエ変換とラプラス変換を解説する.
本系の「システム系科目」で必須となるシステム解析の数学的基礎を習得することが本講義の目標である.具体的には,フーリエ級数展開,フーリエ変換とラプラス変換を習得することにより,動的システムを解析するための基礎を身につける.
複素関数論, 周波数領域, フーリエ級数展開, フーリエ変換, ラプラス変換
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
主に講義形式で授業を行うが,必要に応じて演習も実施する.
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 講義概要, 複素関数論(1) | 複素数と複素関数の性質1 |
第2回 | 複素関数論(2) | 複素数と複素関数の性質2 |
第3回 | 複素関数論(3) | 複素関数の微分 |
第4回 | 複素関数論(4) | 複素関数の積分1 |
第5回 | 複素関数論(5) | 複素関数の積分2 |
第6回 | 複素関数論(6) | 複素関数の展開 |
第7回 | フーリエ級数展開(1) | 導入 |
第8回 | フーリエ級数展開(2) | 例と性質 |
第9回 | フーリエ変換(1) | 導入 |
第10回 | フーリエ変換(2) | 例と性質1 |
第11回 | フーリエ変換(3) | 例と性質2 |
第12回 | ラプラス変換(1) | 導入 |
第13回 | ラプラス変換(2) | 例と性質1 |
第14回 | ラプラス変換(3) | 例と性質2 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
白井 宏 「応用解析入門―複素関数論・フーリエ解析・ラプラス変換」 コロナ社,ISBN-10: 4339060666
楊 剣鳴「システム解析のためのフーリエ・ラプラス変換の基礎」コロナ社,ISBN-10: 433906095X
講義資料をT2SCHOLAで配布
レポート(50%),テスト(50%)
CSC.T362:数値計算法を受講していることが望ましい.