2016年度 サイバーセキュリティ概論   Foundation of Cybersecurity

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開講元
情報理工学院
担当教員名
未定 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火3-4  金3-4  
クラス
-
科目コード
XCO.T473
単位数
2
開講年度
2016年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2016年4月27日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

インターネットを代表とする、情報通信ネットワークの整備、および、情報通信技術の高度な活用にともない、サイバーセキュリティに対する脅威も深刻化しています。サイバー攻撃は社会に対して重大な影響を及ぼし続けており、攻撃による個人情報の漏洩や知的財産の流出が社会に与えるダメージは計り知れません。サイバーセキュリティ分野は大変重要であるにもかかわらず、現在、人材は大きく不足している状況です。
東工大は、このような社会的要請に応え、2016年4月にサイバーセキュリティ特別専門学修プログラムを開設します。このサイバーセキュリティ特別専門学修プログラムでは、NRIを中心として、楽天、NTT、産総研とも連携することにより、サイバーセキュリティの実践的な内容を学ぶとともに、東工大の情報・通信分野の特色である理論分野の強みも活かし、理論的背景にある知識も同時に身につけられます。カリキュラムは情報理工学院に開設する、サイバーセキュリティ概論 (1Q, 2-0-0)、サイバーセキュリティ暗号理論 (3Q, 2-0-0)、サイバーセキュリティ攻撃・防御第一 (2Q, 1-1-0)、サイバーセキュリティ攻撃・防御第二 (3Q, 1-1-0)、サイバーセキュリティ攻撃・防御第三 (4Q, 1-1-0)の5科目を中心としています。
本講義ではサイバーセキュリティの概要を学びます。またサイバーセキュリティを理解するために背景にある理論的な内容について学びます。具体的には、理論計算機科学、数理科学、暗号理論、ソフトウェア科学、ソフトウェア工学が、ネットワークセキュリティ、システムセキュリティ、アプリケーションセキュリティを含むサイバーセキュリティとどのように関係するかについて述べます。

到達目標

本講義を履修することによって以下を理解する。
1) サイバーセキュリティの背景
2) サイバーセキュリティの概要
3) サイバーセキュリティと他の分野の関連性
4) サイバーセキュリティで用いられる構成要素およびツール

キーワード

セキュリティ、情報セキュリティ、サイバーセキュリティ、暗号、ネットワーク、ソフトウェア、プログラミング、ウェブアプリケーション、アルゴリズム、計算の複雑さ

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

授業は講義形式で行います。それぞれの授業において小テストを授業中、あるいは、持ち帰りにより行います。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 講義全体の概要 (田中 圭介 (情報理工学院))、および、サイバーセキュリティの基本的概念 (松浦 知史 (学術国際情報センター)) サイバーセキュリティの基本的概念を理解する。
第2回 サイバーセキュリティの基本的構成要素 (飯田 勝吉 (学術国際情報センター)、友石 正彦 (学術国際情報センター)) サイバーセキュリティの基本的構成要素を理解する。
第3回 情報通信ネットワーク、および、そのセキュリティ (山岡 克式 (工学院)) 情報通信ネットワークの概念を理解する。
第4回 サイバーセキュリティの基礎としての理論計算機科学 (伊東 利哉 (情報理工学院)、渡辺 治 (情報理工学院)) 理論計算機科学の概念を理解する。
第5回 サイバーセキュリティの基本要素としての暗号理論 (尾形 わかは (工学院)) 暗号理論の概念を理解する。
第6回 並行システム、および、そのセキュリティ (西崎 真也 (情報理工学院)) 並行システムの概念を理解する。
第7回 データベース、および、そのセキュリティ(横田 治夫 (情報理工学院)) データベースの概念を理解する。
第8回 サイバーセキュリティの構成要素を理解するための演習形式授業 (田中 圭介 (情報理工学院)) サイバーセキュリティの構成要素を理解する。
第9回 サイバーセキュリティにおける技法を理解するための演習形式授業 (田中 圭介 (情報理工学院)) サイバーセキュリティにおける技法を理解する。
第10回 ヒューマンコンピュータインタラクション、および、サイバーセキュリティとの関係 (小池 英樹 (情報理工学院)) ヒューマンコンピュータインタラクションの概念を理解する。
第11回 機械学習、および、そのサイバーセキュリティへの適応可能性 (鈴木 大慈 (情報理工学院)) 機械学習の概念を理解する。
第12回 形式的手法とセキュア・コンピューティング (渡部 卓雄 (情報理工学院)、萩原 茂樹 (情報理工学院)) 形式的手法とセキュア・コンピューティングの概念を理解する。
第13回 ソフトウェア検証、および、そのサイバーセキュリティへの応用 (南出 靖彦 (情報理工学院)) ソフトウェア検証の概念を理解する。
第14回 セキュリティ情報の可視化技術 (脇田 建 (情報理工学院)) 可視化技術を理解する。
第15回 プログラミング言語設計、および、そのサイバーセキュリティへの応用 (増原 英彦 (情報理工学院)) プログラミング言語設計の概念を理解する。

教科書

教科書は用いません。

参考書、講義資料等

参考書はそれぞれの講義でお知らせします。

成績評価の基準及び方法

それぞれの授業において小テストを授業中、あるいは、持ち帰りにより行います。小テストは各回で同じ重みをもちます。悪いスコア3回分を切り捨てて全体の評価とします。

関連する科目

  • XCO.T474 : サイバーセキュリティ暗号理論
  • XCO.T475 : サイバーセキュリティ攻撃・防御第一
  • XCO.T476 : サイバーセキュリティ攻撃・防御第二
  • XCO.T477 : サイバーセキュリティ攻撃・防御第三

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

事前に身につけているべき知識や技術はありません。しかしながら、計算機科学の基本的な概念の知識があることで、授業内容をスムーズに理解できます。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

keisuke[at]is.titech.ac.jp

オフィスアワー

メールで予約すること。

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