地球化学は,地球を中心として太陽系あるいは広く全宇宙を含めて大自然の化学像の全容とその詳細を描き出そうとする学問である。元素や化合物,同位体の動きから対象をみようとする地球化学の視点およびそれを支える実験法について解説し,学際領域での発展も紹介する。
環境化学(CAP.I405)で学んだ内容をより広い視点で捉えなおすとともに、環境分析化学(CAP.I415)で学んだ分析手法が地球や宇宙の物質の組成や循環の理解にどのように活用されるかを解説し、物質循環解析論 (CAP.I535)の理解に資する基礎を教授する。
本講義を履修することによって,以下の知識と能力を修得する。
(1)化学,物理学,生物学,地学等の基礎知識の応用と拡大・深化の上に成り立っている地球化学の概念・考え方の基礎を習得する。
(2)地球科学・環境科学・生態学・地球生命学などの関連領域に展開する基礎となる地球化学の重要性・有効性を理解する。
地球史、地圏、地球表層環境、元素と同位体
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
各講義の2/3は基礎的内容について,1/3は発展的応用的内容についての解説に充てる。各講義の最後に,理解度を確認するための演習問題に取り組む。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 序論および固体地球化学 | 元素の起源、同位体、地球の元素組成について説明することができる |
第2回 | 大気化学 | 大気微量成分の生成と消滅過程を例示し、平均滞留時間について説明することができる |
第3回 | 海洋化学 | 海洋における炭酸物質と栄養塩の循環について説明することができる |
第4回 | 生物地球化学 | 微生物、植物、動物が地球上の物質循環に及ぼす影響について説明できる |
第5回 | 有機地球化学 | 有機物を手掛かりに地球上の炭素循環とその変遷がどのように解明できるかを説明することができる |
第6回 | その他のトピックおよび総論 | 地球化学分野におけるその他の話題について例示できる |
第7回 | 期末試験 |
学修効果を上げるため,参考書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
特に指定しない
講義で使用するPowerPointファイルは事前にOCWを介し開示するので予習/復習 に用いること。
演習(50%)および期末試験(50%)で成績を評価する。
履修の条件を設けない