2018年度 環境化学   Environmental Chemistry

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開講元
応用化学コース
担当教員名
吉田 尚弘  豊田 栄  山田 桂太 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月1-2(G114)  木3-4(G114)  
クラス
-
科目コード
CAP.I405
単位数
2
開講年度
2018年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2018年4月5日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

環境化学は、環境中物質の存在とその変化の理解を基礎に、環境問題の歴史や環境法から、環境汚染化学物質の計測とその処理、エネルギー問題にいたるまで、幅広い内容を扱う学問である。この講義では、特に地球環境を構成する地圏,水圏,大気圏,生物圏について、各構成要素内および各構成要素間の物質循環について解説する。そして地球環境問題を環境物質循環の変化の観点から考える。
人間活動が引き起こす物質循環のかく乱の観点から環境問題を理解することを本講義のねらいとする。

到達目標

本講義を履修することによって
1)地球環境システム構成要素(地圏,水圏,大気圏,生物圏)内および各構成要素間の天然の物質循環について説明できる
2)人間活動が引き起こす天然物質循環のかく乱としての様々な地球環境問題を説明できる
3)いくつかの地球環境問題について、発生メカニズムと影響、モニタリングや将来予測について説明できる

キーワード

地球環境問題、気候変動、元素循環

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

毎回の講義の最後に、その日の教授内容に関する演習問題に取り組んでもらいます。講義前に配布資料の予習をしておいてください。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 導入および序論としての環境化学の基礎 環境化学の考え方を理解する。
第2回 物質・分子の起源と進化;人類活動の肥大化と環境問題 物質・分子の起源と進化を理解する。
第3回 気候変動と地球表層環境;気候変動のしくみと記録 環境物質・分子の変動が気候変動に与える影響を理解する。
第4回 氷期―間氷期変動と物質循環;炭素循環系および大気海洋と陸圏の相互作用 物質循環の変動が大気海洋・陸圏に与える影響を理解する。
第5回 地球温暖化の基礎:大気の構造、大気組成とグローバル変化 地球温暖化のしくみを説明できる
第6回 オゾン層の生成と消滅:成層圏の光化学 オゾン層の成因とオゾン破壊のしくみを説明できる
第7回 対流圏の光化学 光化学オキシダントの生成機構を説明できる
第8回 大気降下物:黄砂と酸性雨 エアロゾルのもつ様々な役割を説明できる
第9回 水圏の化学 水圏で起こる化学反応を支配する要因を説明できる
第10回 海洋生態系に放出された化学物質とその内分泌かく乱作用 水圏における内分泌かく乱物質の種類とその起源を説明できる
第11回 メタンハイドレートと地球環境 メタンハイドレートの分布、成因および地球環境への影響を説明できる 
第12回 地下水とヒ素汚染 地下水の成因および地下水汚染の原因を説明できる
第13回 地球化学図と環境化学 地球化学図の作成法と利用法を説明できる
第14回 地球システム化学から見た人間圏の地球環境への影響 人為起源物質の環境に与える影響を定量的に説明できる
第15回 環境問題に対する化学が果たす役割 環境問題に対する化学が果たす役割を説明する

教科書

指定なし

参考書、講義資料等

「環境の地球化学」(日本地球化学会監修、蒲生俊敬編、培風館) ISBN978-4-563-04907-2

成績評価の基準及び方法

期末試験(50%)、演習(50%)で成績を評価する。

関連する科目

  • CAP.I419 : 環境化学実験法
  • CAP.I435 : 地球化学特論
  • CAP.I536 : 物質循環特論

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修の条件を設けない

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