[概要] 本講義では、超分子構造体の設計において重要な種々の「分子間相互作用」や「その解析法」など、超分子化学の基礎について解説します。また発展的な内容として、イオンや分子の認識に関する「ホスト-ゲスト化学」および「超分子材料の設計」について紹介します。
[ねらい] 複数の分子が自発的に集まることで形成する超分子構造は、生物化学から材料科学において重要な役割を果たしています。そこで本講義の「超分子科学特論」では、超分子構造が形成する駆動力について詳細に解説すると共に、その原理を利用した超分子構造の機能についても説明します。幅広い超分子化学の知識を修得することを目標とします。
本講義を履修することによって次の能力を修得する。
1) 種々の分子間相互作用について説明できる。2) ホスト-ゲスト化学について説明できる。3) 超分子構造を設計できる。
超分子化学、分子間相互作用、ホスト-ゲスト化学
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
本講義は、(1)分子間相互作用の基礎、(2)分子間相互作用の解析法、(3)ホスト-ゲスト化学、(4)超分子構造の設計の順番で進める。各講義で、理解度確認のための質疑応答を行う。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 超分子科学の概論 | 超分子科学の背景を説明できる |
第2回 | 分子間相互作用の基礎(1):クーロン力・配向力など | クーロン力や配向力を説明できる |
第3回 | 分子間相互作用の基礎(2):水素結合・疎水効果など | 水素結合や疎水効果を説明できる |
第4回 | 分子間相互作用の解析法 | 分子間相互作用の解析法を説明できる |
第5回 | ホスト-ゲスト化学(1):イオン認識 | イオン認識について説明できる |
第6回 | ホスト-ゲスト化学(2):分子認識 | 分子認識について説明できる |
第7回 | 水素結合などを利用した分子集合体の設計 | 水素結合などを利用した分子集合体を設計できる |
第8回 | 配位結合を利用した分子集合体の設計 | 配位結合を利用した分子集合体を設計できる |
指定なし。
配布資料 有り。
理解度確認のための質疑応答(50%)、小テストおよび期末テスト(50%)などにより評価する。
履修の条件は設けない。