2017年度 有機反応化学特論第一   Advanced Design of Organic Reaction Processes I

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開講元
応用化学コース
担当教員名
三上 幸一 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
金1-2(S423)  
クラス
-
科目コード
CAP.A421
単位数
1
開講年度
2017年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2017年3月17日
講義資料更新日
-
使用言語
英語
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講義の概要とねらい

[講義の概要]本講義では、医薬品や機能性材料として最近特に注目を集めている有機フッ素化合物の設計と合成の基礎について詳しく講述する。すなわち有機フッ素化合物の基本的性質として電子効果や立体効果等、さらには有機フッ素化合物の合成反応とそれに用いられる有機フッ素金属化学の基礎について詳述する。
[講義のねらい]有機フッ素化学は、医薬品や機能性材料のデザインのため、最近特に重要となっている。本講義ではまず有機フッ素化合物の基本的性質である電子効果や立体効果や有機フッ素化合物の反応性についても紹介する。そして、有機フッ素化合物を医薬品や機能性材料として設計できる能力を養う。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を修得する。
(1) 有機フッ素化合物を医薬品や機能性材料として設計できる。
(2) 有機フッ素化合物の合成の基礎となる有機フッ素化合物の電子効果、立体効果、さらにはその合成反応の反応機構を説明できる。

キーワード

有機フッ素化合物、電子効果、立体効果、ミミック効果、反応機構、有機フッ素金属化学、フルオラス化学

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

本講義は、有機フッ素化合物の基本的性質として電子効果や立体効果等、さらには有機フッ素化合物の合成反応とそれに用いられる有機フッ素金属化学、フルオラス化学の基礎の順番で進める。そして最終回に、理解度確認のための演習と解説を実施する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 概論 有機フッ素化合物の電子効果、立体効果を説明できる。
第2回 フッ素化学序論:身のまわりの有機フッ素化合物 有機フッ素化合物の特徴を説明できる。
第3回 フッ素原子の特徴と有機フッ素化学の基礎 有機フッ素化学の基礎について説明できる。
第4回 フッ素がもたらす電子効果と物性・反応性 有機フッ素化合物の物性・反応性について説明できる。
第5回 炭素-フッ素結合の形成と切断 炭素-フッ素結合の特徴と切断について説明できる。
第6回 有機フッ素化合物の立体化学 フッ素化合物の立体化学的特徴を説明できる。
第7回 有機フッ素化合物の合成と基礎となる有機フッ素金属化学 有機フッ素金属化学の特異性を説明できる。
第8回 理解度確認のための演習と解説 第1~7回の講義内容を正確に理解し、演習問題に解答できる。

教科書

Mikami, K. Ed., Green Reaction Media in Organic Synthesis, Wiley-Blackwell, 2005 ISBN-13: 978-1-4051-3402-6
三上幸一編、緑色反応介質在有機合成中的応用, 王官武, 張澤澤訳, 化学工業出版社: 北京, 2007 ISBN 978-7-122-00013-2

参考書、講義資料等

特になし

成績評価の基準及び方法

期末試験(85%)、授業参加度(15%)(授業参加度は授業での討論、小テストなどにより算出する)

関連する科目

  • CAP.A422 : 有機反応化学特論第二
  • CAP.T431 : 有機金属触媒化学特論第一

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修の条件は設けない。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

mikami.k.ab[at]m.titech.ac.jp

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