本講義では運動量移動,エネルギー移動,物質移動の3つの移動現象毎に基礎概念,基礎法則と一般的支配方程式を示す。次いで対象とする現象について適切な項省略をおこない,モデル式を作成する。得られたモデル式については数値計算により自ら解を求めシミュレーションをおこなう,同時に解析解と比較して確認する。
移動現象論のモデル解析の基礎とその解法を習得することをねらいとする。
【到達目標】 化学プロセスにおける各種移動現象に対して,適切なモデルを作成する能力を養う。さらに,そのモデル式を解析的ないし数値的に解く手法を身につけることを目標とする。
【テーマ】 本講義では,運動量移動,エネルギー移動,物質移動の3つの移動現象毎に,それを支配する一般基礎式を導出し,それより適宜必要な項を残した各種モデルを構築する。次いで,各モデル式の解析的解法および数値的解法を演習を通して教授する。
移動論,数値計算
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
講義形式で行います。講義の後半で、その日の講義内容に関する演習問題に取り組んでもらいます。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 移動現象論の基礎方程式について | 基礎方程式の各項の意味を理解できる |
第2回 | 運動量移動(1)境界速度起因,外力起因の流れ | 運動量移動を理解できる |
第3回 | 運動量移動(2)境界層方程式 | 境界層方程式を理解できる |
第4回 | エネルギー移動(1)固体内の伝熱 | 伝導伝熱を理解できる |
第5回 | エネルギー移動(2)対流伝熱,複合伝熱 | 対流伝熱を理解できる |
第6回 | 物質移動(1)固体内の拡散 | 拡散現象を理解できる |
第7回 | 物質移動(2)対流物質移動,複合物質移動 | 対流物質移動を理解できる |
第8回 | 物質移動(3)反応を伴う物質移動 | 反応を伴う拡散を理解できる |
伊東 章著『Excelで気軽に移動現象論』丸善
随時指示
本講義の達成目標について,その理解度を評価
配点は、期末試験(80%)、演習等(20%)
なし