放射線の人体への影響、測定法、リスクコミュニケーションなどについて、講義、実習、演習を通じて学ぶ。
放射線の人体影響のメカニズム、線量との関係などについて理解する。これに基づいて、低線量放射線のリスクについて住民とコミュニケーションができる。
放射線人体影響、リスクコミュニケーション
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
講義、実習、演習は量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所で8日(今年度は令和5年2月22日-3月3日の予定)にわたって行われ、他大学等の学生とともに学ぶ。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 講義(各90分):(1)放射線生物学、(2)放射線の人体への影響、(3)被ばく医療、(4)放射線防護体系、(5)放射線被ばく関係法令、(6)国際機関と日本の役割、(7)重粒子線の生物影響、(8)重粒子線がん治療、(9)放射性の医学・産業利用、(10)原発事故による環境汚染、(11)原発事故の野生生物への影響、(12)低線量放射線の影響、(13)原発事故の心理的影響、(14)対応の実際 〜放医研の経験、(15)コミュニケーションの考え方、(16)放射線リスクの伝え方、(17)空気汚染による吸入被ばく、(18)原子力規制委員会と規制庁の役割 実習(各210分):(1)アポトーシス、(2)細胞周期チェックポイントと放射線細胞応答-1、(3)PCRによるがんの究明、(4)細胞周期チェックポイントと放射線細胞応答-2 演習:生物影響に関する課題のグループでの検討(200分) その他:放射線施設見学(50分x1, 40分x3)、まとめ(50分) | 各講義、実習、演習での指示に従うこと。 |
当日配布されるテキスト
「人体のメカニズムから学ぶ 放射線生物学」松本 義久編(メジカルビュー社)
量子科学技術研究開発機構放射線医学研究所で行われる「放射線防護のための生命科学コース」の8日間のプログラムに原則全て出席した上で、レポートと講義・実習・演習のノートを提出し、これによって成績を評価する。
2023/8/1〜8/10、量子科学技術研究開発機構人材育成センターで実施された「放射線防護のための生命科学コース」を修了していること。