2017年度 グローバル原子力セキュリティ   Global Nuclear Security

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開講元
原子核工学コース
担当教員名
相樂 洋  林﨑 規託  齊藤 正樹  千崎 雅生  菊地 昌廣 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
火1-2(原講571, North No.2, 5F-571)  金7-8(原講571, North No.2, 5F-571)  
クラス
-
科目コード
NCL.F403
単位数
2
開講年度
2017年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2017年4月9日
講義資料更新日
2017年12月8日
使用言語
英語
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講義の概要とねらい

原子力システムの自然災害による過酷事故、核テロリズム、国家による核兵器の拡散保持は人類共通の重大な脅威である。本講義では、核セキュリティについて物理的防護等の措置を技術面及び制度面から解説、核不拡散について保障措置、包括的核実験禁止条約、核拡散抵抗性について科学・技術的にまた外交・制度的に解説、更に安全とセキュリティの融合性について論じ、原子力システムへの脅威と措置を俯瞰的に捉える視野の修得を目的としている。

到達目標

核セキュリティについて物理的防護等の措置を技術面及び制度面から解説、核不拡散について保障措置と核拡散抵抗性について科学・技術的にまた外交・制度的に解説、更に安全とセキュリティの融合性について論じ、俯瞰的に捉える視野の修得を目的としている。

キーワード

核不拡散、核セキュリティ、保障措置、核拡散抵抗性

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

座学により、原子力システムへの核テロリズムに対抗する核セキュリティ、国家による核兵器の拡散保持に対する核不拡散について、それぞれの経緯、国際情勢や法的枠組みといったグローバル状況解説に始まり、それぞれを支える科学技術、設計手法を定量的な解説、これからの原子力システムに求められる安全・
核不拡散・核セキュリティの融合的向上方策の解説と、原子力システムのグローバル脅威への対策を多元的に講義する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 講義概説 核不拡散と核セキュリティ 講義概説を通じ、核不拡散と核セキュリティを俯瞰する視点の重要性を説明する。
第2回 核不拡散(1) 経緯と法的規制枠組み 核不拡散の世界の歴史、国際情勢、法的枠組みを説明する。
第3回 核不拡散(2) 保証措置の概説 核不拡散の重要な措置の一つである保障措置の全体像を説明する。
第4回 核不拡散(3) 保証措置と科学技術 核不拡散の重要な措置の一つである保障措置を支える科学技術を説明する。
第5回 核不拡散(4) 計量管理 保障措置の核である計量管理と統計的不確かさ評価手法を修得する。
第6回 核不拡散(5) 我が国の貢献 核不拡散に対する我が国の貢献を説明する。
第7回 核不拡散(6) 包括的核実験禁止条約と実施状況の概説 包括的核実験禁止条約と実施を説明する。
第8回 核不拡散(7) 核拡散抵抗性の高い次世代原子力システム 次世代の原子力システムに求められる核拡散抵抗性概念を説明する。
第9回 核セキュリティ(1) 経緯と法的規制枠組み 核セキュリティの経緯と法的規制枠組みを説明する。
第10回 核セキュリティ(2) 脅威の評価と物理的防護措置設計 物理的防護措置設計の基本となる脅威の設定方法を説明する。
第11回 核セキュリティ(3) 物理的防護システムの設計 物理的防護システムの設計方法を修得する。
第12回 核セキュリティ(4) 物理的防護システムの評価 リスク論に基づき物理的防護システム設計の評価と改善方法を修得する。
第13回 核セキュリティ(5) 安全文化と核セキュリティ文化 安全文化と核セキュリティ文化を説明する。
第14回 原子力安全・核不拡散・核セキュリティの融合に向けて ソフト、ハード両面から合理的で融合的な原子力安全・核不拡散・核セキュリティ特性の向上方策を議論する。
第15回 総合討論 本講義を総合的に討論し小テストを実施、核不拡散、核セキュリティの俯瞰的理解を深化する。

教科書

なし。

参考書、講義資料等

For nuclear safeguards, “IAEA, INFCIRC 153 and 540”
https://www.iaea.org/sites/default/files/publications/documents/infcircs/1972/infcirc153.pdf
https://www.iaea.org/sites/default/files/infcirc540.pdf

For nuclear security "IAEA INFCIRC/225/Rev.5"
http://www-ns.iaea.org/security/nss-publications.asp?s=5

成績評価の基準及び方法

小テスト及びレポート

関連する科目

  • NCL.N407 : 原子力安全工学

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

「NCL.N407 : 原子力安全工学」を履修済であることが望ましい。

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