人間の感覚系が外界の情報をいかに受容,伝達,分析,統合して最終的な知覚像を形成しているかを述べる。講義では,視覚系に代表される感覚系について豊富な心理物理的な実験データを示しながら,感覚系の構造,感覚特性の測定法,感覚系の心理物理的および生理学的特性に関する基礎的な事項を解説する.
講義のねらいは,受講生が,人間の感覚系の基本的な構造や基礎特性に関する知識を習得することに加えて,感覚系を研究する際の基本的方法や考え方を習得することである.
視覚,前庭感覚など人間の感覚系の基礎特性を理解し,人間に関わる情報システムと人間の基礎特性の関わりを説明することができる.
視覚情報処理、ヒューマン情報処理、感覚、心理物理学
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | ✔ 展開力(実践力又は解決力) |
毎回の講義の冒頭で,復習を兼ねて前回の小テストの解答を解説をする.講義の終わりにその日の教授内容に関する演習問題(小テスト)を行う.各回の学習目標をよく読み,課題の予習・復習を行うことが望ましい.
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 授業ガイダンス、視覚系概要,眼の構造 | 講義および小テスト内容の復習 |
第2回 | 明るさ知覚 | 講義および小テスト内容の復習 |
第3回 | 色知覚 | 講義および小テスト内容の復習 |
第4回 | パターン認識の基礎(眼球) | 講義および小テスト内容の復習 |
第5回 | パターン認識の基礎(大脳) | 講義および小テスト内容の復習 |
第6回 | 自己の運動感覚と方位感覚 | 講義および小テスト内容の復習 |
第7回 | 眼球運動と視知覚 | 講義および小テスト内容の復習 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
各回の資料は OCW-iを通して配布する.
1.内川惠二(総編集)、講座「感覚・知覚の科学」全5巻、朝倉書店、2007
2. J. M. Wolfe et al., Sensation and Perception 2nd ed., Sinauer Associates, Inc., 2009.
3. R. Snowden, P. Thompson, T. Troscianko, Basic Vision, Oxford Univ. Press, 2006.
毎回の授業の最後に,その授業に関連した問題を出すので,受講者はそれに回答,提出する.また,講義の最後にレポートを課す.そのそれらの内容により評価する.各回の問題の回答と講義最後のレポートの評価割合は75:25である.
特になし