2020年度 触媒反応特論第一   Advanced Catalytic Reactions I

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開講元
応用化学コース
担当教員名
野村 淳子  本倉 健 
授業形態
講義    (Zoom)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
月5-6(Zoom)  
クラス
-
科目コード
CAP.T531
単位数
1
開講年度
2020年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2020年9月18日
講義資料更新日
-
使用言語
英語
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講義の概要とねらい

[講義の概要] 物理化学・無機化学・有機化学の基礎知識に基づき,触媒作用の基礎を説明する。講義では,固体触媒を主に扱う。
[講義のねらい] 固体触媒表面への吸着現象,活性点の構築法,触媒反応速度・反応機構,触媒性能の評価方法といった触媒作用を理解する上で必要な基礎知識を解説する。加えて,バルクと表面に関する固体触媒のキャラクタリゼーションについて教授する。また,触媒の性質を議論する上で重要になる反応速度・反応機構に関して,詳細を解説する。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を修得する。
(1)物理化学,有機化学,無機化学の知識を基に,触媒作用に関する基礎知識を理解することができる。
(2)固体触媒を学習することにより,応用化学の一つである触媒化学を通して化学の知識を深めることができる。
(3)化学工業における固体触媒の役割,固体触媒の調製法・分析法・利用法と触媒反応における反応速度・反応機構を理解することができる。

キーワード

固体触媒、触媒調製、キャラクタリゼーション、反応速度、反応機構

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

授業内容の理解を確認するために、講義の最後に、その日の授業内容に関する演習問題を行う。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 触媒の役割と吸着現象 触媒の役割と固体表面への吸着現象を説 明できる
第2回 触媒の調製・活性点の形成法 触媒の調製および触媒中の活性点の形成法について理解する
第3回 触媒のキャラクタリゼーション-1 (総論) 触媒のキャラクタリゼーションにおける概観を理解する
第4回 触媒のキャラクタリゼーション-2 (分光学的手法による評価) 分光学的手法による触媒のキャラクタリゼーションについて理解する
第5回 触媒のキャラクタリゼーション-3 (反応による評価) 反応による触媒のキャラクタリゼーションについて理解する
第6回 反応速度 化学反応に関する反応速度式を導出できる
第7回 理解度確認のための演習 講義内容を正確に理解し,演習問題に解答できる.

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

Heterogeneous Catalytic Materials, Guido Busca著, Elsevier, ISBN13-978-0444595249

参考書、講義資料等

新しい触媒化学,菊地 英一 他 著,三共出版,ISBN-13: 978-4782706886

成績評価の基準及び方法

【成績評価の基準】 固体触媒に関する基礎的な内容(触媒の役割,調製法,キャラクタリゼ-ションと反応速度論)の理解度で評価する.
【成績評価の方法】 理解度確認のための演習(80%)およびレポート(20%)により,100点満点で評価する.

関連する科目

  • CAP.T532 : 触媒反応特論第二
  • CAP.A354 : 触媒プロセス化学第一(不均一系)

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

無機化学、物理化学、有機化学の基礎的な知識を有すること。

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