2018年度 環境化学最前線入門第二   Introduction to the Frontiers of Environmental Chemistry II

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開講元
応用化学コース
担当教員名
吉岡 秀佳 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
集中講義等   
クラス
-
科目コード
CAP.I482
単位数
1
開講年度
2018年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2018年3月20日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

[講義の概要] 天然ガスや石油などの地下資源の効率的な探鉱・開発や地下水・土壌の汚染に対処する技術の開発のために、地下微生物の活動を知ることが重要である。本講義では、同位体分析や脂質分析などの地球化学的手法と、トレーサー実験や培養実験、遺伝子解析などの微生物学的手法を駆使し、地下微生物の分布や機能、活性を評価する地下微生物研究について紹介する。特に、微生物起源の天然ガス資源に関する最新研究について解説する。
[講義のねらい] 地下微生物の分布や活動を理解することは、地球システムにおける物質循環を理解する上で重要である。微生物天然ガスを手掛かりとして、地下微生物の特徴と研究手法を理解することは環境研究において有用である。また同位体分析、脂質分析、遺伝子解析等の分析手法を学ぶことは応用化学系の学生にとって有用である。本講義では、微生物学と地球化学の両方の特徴を生かした研究手法と、地下微生物の役割や可能性について理解することをねらいとする。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を習得する。
1) 環境・エネルギー問題に取り組む際の生物地球化学的な視点を理解する。
2) 地圏におけるメタンに関わる物質循環過程と地下微生物の役割について説明できる。
3) 最新の地下微生物研究手法と成果に関する知識を習得する。

キーワード

地下微生物、メタン、メタン生成菌、メタンハイドレート、天然ガス、地圏環境保全

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

(1) 地圏におけるメタンに関わる物質循環過程と地下微生物の分布や役割に関する講義、(2) 講義内容に関するレポートの作成

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 以下の点について講義を行う ・地下微生物の分布、機能、活性 ・地下微生物の分析手法の基礎 ・環境中メタンの起源(熱分解、微生物) ・微生物によるメタン生成プロセス(多様性、活性、同位体分別) ・メタンハイドレートの分布と成因 ・天然ガス鉱床の分布と成因 ・嫌気的メタン酸化 ・地下微生物を利用したメタン生成 地下微生物の天然ガス田やメタンハイドレートの形成に対する重要性について説明できる。

教科書

指定なし

参考書、講義資料等

指定なし

成績評価の基準及び方法

全出席が原則であるため、毎回の授業で出席を取ります。提出されたレポートを採点し、評価を決定します。

関連する科目

  • CAP.I405 : 環境化学
  • CAP.I419 : 環境化学実験法
  • CAP.I536 : 物質循環特論
  • CAP.I435 : 地球化学特論
  • CAP.I481 : 環境化学最前線入門第一

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修の条件を設けない

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