2019年度 高分子化学第二(連鎖重合)   Polymer Chemistry II (Chain Polymerization)

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開講元
応用化学系
担当教員名
佐藤 浩太郎 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
木3-4(W621)  
クラス
-
科目コード
CAP.P212
単位数
1
開講年度
2019年度
開講クォーター
4Q
シラバス更新日
2019年7月7日
講義資料更新日
2019年2月9日
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

 本講義では,「高分子化学第一(逐次重合)」に引き続き,高分子合成の基本反応である連鎖重合に関して学びます。最初に,ビニルモノマーや環状モノマーが関与する連鎖的な重合反応の特徴や機構(開始反応,成長反応,停止反応,連鎖移動反応)を,逐次的な重合と比較しながら学びます。さらに,ラジカル重合,アニオン重合,カチオン重合,配位重合などの活性種が異なる一連の連鎖重合を取り上げ,高分子の分子量,分子量分布,立体規則性,ミクロ構造,末端基構造などの一次構造について学びます。
 この講義では、有機化学的な観点から、モノマーの相対的な反応性、末端官能基化ポリマーや各種共重合体、分岐高分子の合成などに関して学びます。最後に、こうした高分子の工業的な製造法についても学びます。

到達目標

本講義を受講すると、次の能力を習得できます。
1)連鎖重合と逐次重合の違いに関して説明できる。
2)ビニルモノマー類の付加重合および環状モノマー類の開環重合などの連鎖重合に関して説明できる。
3)ラジカル重合、カチオン重合、アニオン重合、配位重合の反応機構が説明できる。

キーワード

連鎖重合、逐次重合、ラジカル重合、イオン重合、共重合、アニオン重合、カチオン重合、配位重合、開環重合、リビング重合、開始反応、生長反応、停止反応、移動反応、分子量、分子量分布、立体規則性、末端基

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

本講義は、(1)連鎖重合の概説、(2)ラジカル重合、(3)イオン重合の順番で進める。最終回に、理解度確認のための演習を実施する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 連鎖重合と逐次重合 連鎖重合と逐次重合の違いが説明できる。
第2回 連鎖重合の機構 連鎖重合の素反応について説明できる。
第3回 ラジカル重合-1 ラジカル重合について説明できる。
第4回 ラジカル重合-2 ラジカル重合について説明できる。
第5回 ラジカル共重合 ラジカル共重合について説明できる。
第6回 カチオン重合 カチオン重合について説明できる。
第7回 アニオン重合 アニオン重合について説明できる。
第8回 配位重合 配位重合について説明できる。

教科書

基礎高分子科学、高分子学会編、東京化学同人、ISBN4-8079-0635-6

参考書、講義資料等

ベーシックマスター 高分子化学、西久保忠臣編、オーム社、ISBN978-4-274-21000-6

成績評価の基準及び方法

理解度確認のための小テストおよびレポート、期末試験の総合で評価する。

関連する科目

  • CAP.P211 : 高分子化学第一(逐次重合)
  • CAP.B211 : 有機化学第一(アルカン)(応用化学)
  • CAP.B212 : 有機化学第二(アルケン)
  • CAP.B213 : 有機化学第三(芳香族)

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修の条件は設けないが、有機化学第一(アルカン)(応用化学)、有機化学第二(アルケン)、有機化学第三(芳香族)、高分子化学第一(逐次重合)を履修していることが望ましい。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

佐藤浩太郎: satoh[at]cap.mac.titech.ac.jp

オフィスアワー

メールで事前予約すること。

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