本講義では化学プロセスの開発・設計・運転の基礎となる,プロセスの物質収支およびエネルギー収支を取り扱う基礎を教授する。あわせて物質の持つエネルギー(生成熱,燃焼熱)および反応系の熱収支を学習する。
各種化学プロセスのエネルギー収支,物質収支の取り方を習得することをねらいとする。
本講義では工業における応用化学分野で必須となる既往の各種化学プロセスおよび新規な設計段階の化学プロセスについて,物質の持つエネルギーとその取り扱いを習得し,化学プロセス開発ができる能力を身につけることを到達目標とする。
反応熱,生成熱,熱化学式
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
講義形式で行います。講義の後半で、その日の講義内容に関する演習問題に取り組んでもらいます。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 理想気体と実在気体 | 気体法則を理解し計算できる |
第2回 | 水蒸気と湿り空気 | 湿度を理解できる |
第3回 | 平衡と分離操作 | 相平衡を理解できる |
第4回 | プロセス物質収支の基礎と反応・燃焼プロセスの物質収支 | 物質収支が理解でき、反応プロセスが説明できる |
第5回 | リサイクル・パージプロセスの物質収支 | リサイクル・パージプロセスを理解できる |
第6回 | 熱力学第一法則とエンタルピー変化,熱化学 | 熱力学第一法則とエンタルピー変化を理解でき、熱化学方程式とヘスの法則を説明できる |
第7回 | 化学反応の平衡定数と平衡組成 | 化学反応の平衡定数と平衡組成を理解し計算できる |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
伊東 章著『Excelで気軽に化学プロセス計算』丸善出版, 2014
特になし
期末試験と演習等で評価する
なし
学籍番号が奇数の学生は【A】クラスを、偶数の学生は【B】クラスを履修選択してください。