化学プロセスにおける反応操作および分離操作を最適化する際には,対象とする混合物の化学熱力学ならびに化学平衡の基礎を把握することが不可欠となります.本講義では,熱力学の法則に基づく基礎・理論を理解し,理想系ならびに実在系についての熱力学特性について講義と演習を行います.
化学プロセスの運転操作・設計において不可欠となる物質系の相平衡の基礎,相図の基礎,化学平衡,化学平衡の熱力学に関する基礎的性質を定量的に取り扱い,化学プロセスにおける操作条件の最適化に応用する方法を学習することをねらいとします.
本講義を履修することにより,熱力学の法則に基づいた理想系ならびに実在系における熱力学特性に関する理解を深め,相平衡の理論,化学平衡の理論に関する知識を習得できることを到達目標とします.さらに,このような知識を生かした,化学プロセスの運転操作条件の最適化,ならびにプロセス設計への応用手法を学ぶことも目標とします.
混合物の熱力学,相平衡,化学平衡,平衡電気化学
✔ 専門力 | 教養力 | コミュニケーション力 | ✔ 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
T2SCHOLAにアップロードしたスライドに沿って講義を進める.毎回その日の授業に沿った内容の演習を授業の最後30分で実施する.
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 理想系と実在系の熱力学特性 | 理想系と実在系の熱力学特性について,解説できるようになる. |
第2回 | 気液平衡の基礎と条件 | 気液平衡の基礎と条件について,解説できるようになる. |
第3回 | 液液平衡の基礎と条件 | 液液平衡の基礎と条件について,解説できるようになる. |
第4回 | 化学平衡の基礎 | 化学平衡の基礎式について,解説できるようになる. |
第5回 | 反応系の熱力学 | 反応系の熱力学について,解説できるようになる. |
第6回 | 多相系の化学熱力学 | 多相系の化学熱力学について,解説できるようになる. |
第7回 | 電気化学平衡の基礎 | 電気化学平衡の基礎式について,解説できるようになる. |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
指定なし
授業で扱う全ての資料は事前にT2SCHOLA にアップする.
相平衡,相図,反応系の熱力学に関する理解度を評価する.成績は,宿題,授業の演習(出席),期末試験のすべてを勘案して決定する.
履修の条件を設けない.
青木才子:saoki[at]chemeng.titech.ac.jp
メールで事前予約すること.