2022年度 無機化学(錯体化学)   Inorganic Chemistry (Coordination Chemistry)

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開講元
応用化学系
担当教員名
村橋 哲郎 
授業形態
講義    (対面型)
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
金3-4(S422)  
クラス
-
科目コード
CAP.A373
単位数
1
開講年度
2022年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2022年9月9日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

[講義の概要] 本講義では、遷移金属錯体の反応に関する基礎を講義する。遷移金属錯体の反応形式を解説し、遷移金属錯体が関与する触媒反応の機構について述べる。
[講義のねらい] 金属錯体の反応化学は、無機化学分野において主要な役割を果たす。錯体反応の基礎原理を学ぶことにより、学生は、無機化学を触媒化学や有機合成化学と関連づけて考える能力を身につける。本講義では、遷移金属錯体の反応に関する基礎原理を講義する。さらに、遷移金属錯体の反応が触媒反応サイクルに組み込まれることを解説する。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を習得する。
1) 金属錯体の反応形式について系統的に説明できる。
2) 基本的な金属錯体触媒反応の機構を理解し説明できる。

キーワード

金属錯体、配位子置換反応、トランス効果、電子移動反応、酸化的付加、還元的脱離、挿入反応、均一触媒、不均一触媒

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

本講義は、(1)配位子置換反応、(2)酸化還元、(3)有機金属錯体の反応、の順番で進める。最終回に、理解度確認のための演習と解説を実施する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 配位子置換反応 配位子置換反応の基本原理について説明できる。
第2回 配位子置換反応の機構 配位子置換反応の機構について理解できる。
第3回 金属錯体の酸化還元反応 金属錯体の酸化還元反応の基本原理を理解できる。
第4回 有機金属錯体の配位構造 有機金属錯体の配位構造を理解できる。
第5回 有機金属錯体の反応形式 酸化的付加、還元的脱離、挿入を含む主要な有機金属錯体反応の形式を説明できる。
第6回 均一触媒の機構 主要な均一触媒の反応機構を理解できる。
第7回 理解度確認のための演習と解説 演習により総合的な理解度を高め,到達度を自己評価する。

授業時間外学修(予習・復習等)

学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。

教科書

P. Atkins, T. Overton, J. Rourke, M. Weller, F. Armstrong著、田中、高橋、安部、平尾、北川 訳「シュライバー・アトキンス無機化学(上・下)」第6版(東京化学同人)ISBN: 978-4-8079-0898-1(上)、978-4-8079-0899-8(下)

参考書、講義資料等

講義資料は講義中に配布するとともにT2CHOLAにアップロードする。

成績評価の基準及び方法

期末試験(85%)と授業参加度(15%)(授業参加度は授業での小テストなどにより算出する)。

関連する科目

  • CAP.B221 : 無機化学第一(結合論)
  • CAP.B222 : 無機化学第二(反応と構造)
  • CAP.A371 : 無機化学(理論1)
  • CAP.A372 : 無機化学(理論2)
  • CAP.B224 : 無機化学(元素と化合物)
  • CAP.A275 : 無機化学(固体化学)
  • CAP.B223 : 無機化学(材料科学)
  • CAP.A354 : 触媒プロセス化学第一(不均一系)
  • CAP.A355 : 触媒プロセス化学第二(均一系)

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修条件は設けない。無機化学第一(結合論)(CAP.B221)、無機化学第二(反応と構造)(CAP.B222)、無機化学(元素と化合物)(CAP.B224)、無機化学(材料科学)(CAP.B223)、無機化学(固体化学)(CAP.A275)、無機化学(理論1)(CAP.A371)、無機化学(理論2)(CAP.A372)を履修していることが望ましい。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

村橋哲郎 mura[at]apc.titech.ac.jp

オフィスアワー

メールで事前予約すること。

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