高分子物質は、多様な性質を示し、衣食住はもとより、自動車、電子工学、生命科学、土木・建築、宇宙・航空、さらにはスポーツなどあらゆる分野で用いられています。この講義は、高分子物質の多様な性質を高分子の合成、構造、物性の観点から解説、高分子科学の基本的な概念を提供し、高分子科学の諸専門科目を学習する上での⼊門的な役割を担います。
本講義を履修することにより、次の能⼒を習得することができる。
1) ⾼分⼦科学の概念を説明できる
2) 代表的な⾼分⼦合成法を説明できる。
3) ⾼分⼦物質中に形成する構造を説明できる。
4) ⾼分⼦物質に特徴的な物性を説明できる。
分⼦量、分⼦量分布、重合度、⽴体規則性、繰り返し単位、シーケンス、分岐構造、逐次重合、連鎖重合、⾼分⼦反応、架橋反応、コンホメーション、⾼次構造、物理的性質
✔ 専門力 | ✔ 教養力 | コミュニケーション力 | 展開力(探究力又は設定力) | 展開力(実践力又は解決力) |
講義形式で行う。講義内容は、板書あるいはスライドを利⽤して、提示します。講義内容に関連した課題を課すことがあります。
授業計画 | 課題 | |
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第1回 | 高分子とは何か/高分子の歴史(石曽根) | 高分子の概念と高分子の歴史について理解する。 |
第2回 | 高分子の合成(佐藤) | 高分子の合成について理解する。 |
第3回 | 高分子の反応(大塚) | 高分子の反応について理解する。 |
第4回 | 高分子鎖の統計と溶液(中嶋) | 高分子鎖の統計と溶液について理解する。 |
第5回 | 高分子固体の構造と物性(戸木田) | 高分子固体の構造と物性について理解する。 |
第6回 | 機能性高分子(安藤) | 機能性高分子について理解する。 |
第7回 | 生命・生体と高分子(芹澤) | 生命・生体にかかわる高分子について理解する。 |
学修効果を上げるため,教科書や配布資料等の該当箇所を参照し,「毎授業」授業内容に関する予習と復習(課題含む)をそれぞれ概ね100分を目安に行うこと。
教科書:北野博巳 他 「高分子の化学」 三共出版 2007
参考書︓⾼分⼦学会編「基礎⾼分⼦科学 第2版」東京化学同⼈ 2020
授業の達成目標を勘案して,試験・レポート等の合計点により履修案内に記載の通り成績を評価する。
履修の条件はありません.