2019年度 物理化学第三(反応速度論) A   Physical Chemistry III (Kinetics) A

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開講元
応用化学系
担当教員名
山中 一郎 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
金3-4(S421)  
クラス
A
科目コード
CAP.B218
単位数
1
開講年度
2019年度
開講クォーター
3Q
シラバス更新日
2019年3月18日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

 [講義の概要]本講義では,化学反応を定量的に扱うために反応速度を数学的に記述する理論と方法,および,化学反応の反応機構に基づく合理的な解釈について解説する.
 [講義のねらい]化学反応を正しく理解するためには,熱力学的側面と反応速度論的側面の両面からアプローチしなければならない.本講義で反応速度論を学習することにより,実験データから導き出される反応速度式と合理的反応機構から導き出せる反応速度式を比較検討し,実際の反応機構の予測などを行える能力を養う.

到達目標

 本講義を履修することによって次の能力を修得する。
(1)化学反応速度の測定する方法や数学的に記述する方法を説明できる.
(2)反応機構から反応速度式を導き出すことができる.
(3)律速段階と活性化エネルギーについて説明することができる.
(4)固体表面上での反応速度について説明することができる.

キーワード

反応速度,律速段階,活性化エネルギー,定常状態近似,吸着

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

本講義は,(1)反応速度論の基礎,(2)複雑な反応の反応速度,(3)固体表面での反応の順番で進める.そして最終回に,理解度確認のための演習と解説を実施する.

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 反応速度の定義と微分形速度式 反応速度の定義と微分形速度式について説明できる.
第2回 積分形速度式 積分形速度式について説明できる.
第3回 速度定数と活性化エネルギー 速度定数と活性化エネルギーについて説明できる.
第4回 素反応,反応の律速段階,定常状態近似 素反応,反応の律速段階,定常状態近似について説明できる.
第5回 重合反応の反応速度式 重合反応の反応速度式を導出できる.
第6回 光,酵素反応の反応速度式 光,酵素反応の反応速度式を導出できる.
第7回 吸着と固体表面で起こる反応の反応速度式 吸着等温式と固体表面で起こる反応の反応速度式を導出できる.
第8回 理解度確認のための演習と解説 第1~7回の講義内容を正確に理解し,演習 問題に解答できる.

教科書

P. Atkins, J. de Paula著、千原、中村 訳「アトキンス物理化学(下)」第10版(東京化学同人)ISBN-13: 978-4807909094

参考書、講義資料等

特になし

成績評価の基準及び方法

理解度確認のための演習(85%),授業参加度(15%)(授業参加度は授業での小テストなどにより算出する)

関連する科目

  • CAP.B216 : 物理化学第一(熱力学法則)
  • CAP.B217 : 物理化学第二(化学平衡)
  • CAP.B219 : 物理化学(分子運動論)

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修の条件は設けないが,LAS.C107 : 化学熱力学基礎,CAP.B216 : 物理化学第一(熱力学法則),CAP.B217 : 物理化学第二(化学平衡)を履修していることが望ましい.

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