2019年度 上級有機化学第二(構造機能化学)   Advanced Organic ChemistryⅡ (Structure and Function)

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開講元
応用化学系
担当教員名
伊藤 繁和  田中 健 
授業形態
講義     
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
木5-6(S422)  
クラス
-
科目コード
CAP.A333
単位数
1
開講年度
2019年度
開講クォーター
2Q
シラバス更新日
2019年3月18日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

[講義の概要]本講義では、ヘテロ環化合物の基礎化学について、具体的に医薬品等に用いられる化合物を例示しながら講述します。
[講義のねらい] 医薬品や生理活性物質、さらには電子材料など、機能性を示す有機化合物の多くにはヘテロ環構造が含まれています。本講義では、ヘテロ環の化学の基本事項を理解し、機能性をもつ有機化合物を設計・開発するための基礎能力を養います。

到達目標

本講義を履修することによって次の能力を習得する。
(1)ヘテロ環化合物の種類を理解し、命名できるようになる。
(2)ヘテロ5員環および6員環化合物の合成や反応がわかるようになる。
(3)核酸やビタミン等におけるヘテロ環の役割がわかるようになる。

キーワード

ヘテロ環化合物、環化反応、環状付加反応、芳香族求核置換反応、芳香族求電子置換反応、芳香族性、生物活性

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

本講義は、(1)ヘテロ環化合物の種類と命名、(2)ヘテロ5員環および6員環化合物の合成と反応、(3)核酸・ビタミンの化学、の順番で進める。そして最終回に、理解度確認のための演習と解説を実施する。

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 ヘテロ環化合物の分類・命名法 ヘテロ環化合物を分類し、命名できるようになる。
第2回 ヘテロ環化合物の一般的な性質 ヘテロ環化合物の一般的な性質について説明できるようになる。
第3回 ヘテロ環合成におけるパラジウム化学 ヘテロ環化合物の合成に有用なパラジウム触媒反応を説明できるようになる。
第4回 フランとチオフェンの化学 ヘテロ5員環化合物であるフランとチオフェンの化学について説明できるようになる。
第5回 ピリリウムとピロンの化学 酸素元素を含むヘテロ6員環化合物の化学について説明できるようになる。
第6回 非芳香族ヘテロ環の化学 非芳香族(飽和)ヘテロ環の化学について説明できるようになる。
第7回 核酸・ビタミン・材料 核酸、ビタミン、および材料の性質について説明できるようになる。
第8回 理解度確認のための演習と解説 第1~7回の講義内容を正確に理解し、演習問 題に解答できる。

教科書

特になし。

参考書、講義資料等

ヘテロ環の化学 -基礎と応用 (東京化学同人)ISBN 978-4-8079--8790
マクマリー有機化学(下)第9版(東京化学同人)ISBN 978-4-8079-09148

成績評価の基準及び方法

理解度確認のための演習(90%)、授業参加度(10%)(授業参加度は授業での討論、小テストなどにより算出する)

関連する科目

  • CAP.B212 : 有機化学第二(アルケン)
  • CAP.B213 : 有機化学第三(芳香族)
  • CAP.B214 : 有機化学第四(求核置換反応)
  • CAP.B315 : 有機化学第五(カルボニル化合物)
  • CAP.B316 : 有機化学第六(アミン)
  • CAP.B211 : 有機化学第一(アルカン)(応用化学)

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

履修の条件は設けないが、有機化学第一(アルカン)(応用化学)、有機化学第二(アルケン)、有機化学第三(芳香族)、有機化学第四(求核置換反応)、有機化学第五(カルボニル化合物)を履修していることが望ましい。

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

ito.s.ao[at]m.titech.ac.jp

オフィスアワー

メールで事前予約すること。

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