2017年度 プロセス設計実習第一   Chemical Process Design Practice I

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開講元
応用化学系
担当教員名
渕野 哲郎 
授業形態
    
メディア利用科目
曜日・時限(講義室)
金5-8(化工計算機室)  
クラス
-
科目コード
CAP.C333
単位数
1
開講年度
2017年度
開講クォーター
1Q
シラバス更新日
2017年4月27日
講義資料更新日
-
使用言語
日本語
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講義の概要とねらい

化学プロセスの概念設計は、反応経路設計、サイト条件、製品条件を設計仕様として、プロセス構造設計、各プロセスモジュールおよびプロセスユニット設計のインターラクティブな最適化によって行われます。商用プロセスにおける、反応経路、サイト・製品条件に基づく設計仕様を課題として実習を行います。また、実エンジニアリングと同様に、プロセスシミュレータの利用を前提とし、本演習講義では、商用のプロセスシミュレータであるAspen Hysysを活用して、プロセス概念設計を進めてゆきます。プロセス設計実習第一では、プロセス構造設計に重点を置き、プロセスのモジュール化、プロセス重要パラメータ(プロセス重要構造パラメータを含む)の同定、プロセスパフォーマンス評価を繰り返し、Plausibleなプロセス構造を求めてゆきます。

到達目標

【到達目標】本演習講義を履修することで、化学プロセスの概念設計段階において、反応経路設計、サイト条件、製品条件を設計仕様とする、Plausibleなプロセス構造設計を行うことができるようになることを到達目標とします。また、プロセス構造設計には、プロセス構造に対するプロセスパフォーマンスを評価しながらプロセス構造を進化させてゆく必要があり、プロセスシミュレータの活用技術の習得も目的としています。
【テーマ】プロセス構造設計を進化的に進めるためには、プロセスモジュールのプロセス重要パラメータに対する感度解析の実施が必要となります。そのためプロセスのモジュール化、プロセス特徴に基づくプロセス重要パラメータの同定が、必要な技術となります。

キーワード

プロセス概念設計、ブロックフローダイアグラム、反応ブロック設計、プロセスシミュレション

学生が身につける力(ディグリー・ポリシー)

専門力 教養力 コミュニケーション力 展開力(探究力又は設定力) 展開力(実践力又は解決力)

授業の進め方

小グループに分かれ、グループごとに課題に取り組み、結果のプレゼンテーションを実施する

授業計画・課題

  授業計画 課題
第1回 プロセス設計概要及び設計条件の確認と情報収集 主反応、副反応、異常反応を含め反応モデルの調査
第2回 プロセスのモジュール化とモジュール構成設計 操作条件に対する支配因子およびプロセス構造決定要因の特定
第3回 プロセス設計仕様に対する反応モジュール設計 反応モジュール操作条件設計
第4回 プロセス設計仕様に対する分離モジュール設計 分離モジュール操作条件設計
第5回 反応モジュールのプロセス重要パラメータの同定と反応システム構造設計 反応モジュールの重要パラメータに基づく反応システム構造設計
第6回 分離モジュールのプロセス重要パラメータの同定と分離システム構造設計 分離モジュールの重要パラメータに基づく分離システム構造設計
第7回 反応システム構造と分離システム構造の統合とプロセス構造代替案の導出 リサイクル構造設計と代替案の導出
第8回 プロセス構造設計オファーのプレゼンテーション プロセス構造設計根拠の明示化

教科書

特になし

参考書、講義資料等

特になし

成績評価の基準及び方法

プロセス構造設計に対するプロポーザルを各自(もしくはグループごと)ごとにプレゼンテーションします。プロセス構造設計における、プロセスモジュール構造設計、プロセスユニット構造設計に対する論理性、プロセスパフォーマンスとしての評価結果を評価し、この評価に基づき成績とします。

関連する科目

  • CAP.C213 : 化学プロセスシステム第一(解析・合成)
  • CAP.C206 : 反応工学第一(均一系)
  • CAP.C205 : 化学プロセス量論
  • CAP.C313 : 化学プロセスシステム第二(設計・制御)
  • CAP.C306 : 反応工学第二(不均一系)

履修の条件(知識・技能・履修済科目等)

化学工学における単位操作の理解、プロセスシミュレータ使用技能、基本的なプロセス合成、設計技術の習得が不可欠である

連絡先(メール、電話番号)    ※”[at]”を”@”(半角)に変換してください。

fuchino[at]chemeng.titech.ac.jp

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